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昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

紫堂恭子『虚妄の女王~辺境警備外伝』その3(3巻感想)

第3巻、発売中です!!

完結記念に語ります。

詳細はボカしますが、
ネタバレにはご注意ください。

あらすじ:

国王一家の護衛を務める
一族の娘、フィアンナ

容姿が似ているからと
時期女王セオドラ姫の
影武者になる。

ところが姫は何者かに
殺害されてしまい、
混乱を避けるためフィアンナ
セオドラ女王として即位する……。

前巻のあらすじ:

女王に即位するその日、
国境沿いに大国ルウム
侵攻の報が。

フィアンナはセオドラ女王
として、彼女を疑うトライド
王子と共にルウム軍団長、
サウル・カダフと出会う。

詳細は省きますがルウム側の
目的は侵攻ではなく
移民の警護。

長く無人地帯だった場所を
提供する代わりに、エアドロム
側も領土として一部を得ます。

戦争のウワサから一転、
交渉で領土を広げたと
セオドラ女王は大人気に。

しかし、女王の後見人
カルライグ伯や

トライド王子の後見人
デアログ伯などが
不穏な動きをはじめ……。

この物語は「誰が何のために
セオドラ姫を殺したのか?」と

受身だったフィアンナ
大きな試練に立ち向かい、
仲間を得て成長していくという
二つの核があります。

前者は完全にネタバレに
なるので犯人は書きません。

物語冒頭で他の王族が
次々に殺害されてたのも
同一犯の仕業でした。

(だから影武者が必要だった)

王座から遠ければ
「手駒」として辺境に
追いやられてたりと
王族も楽じゃありません。

後半ある人物が

「私は王族のプライドだけで
生きぬいてきたの」(意訳)
と語るシーンで

ガラスの仮面』の
オリゲルド姫を思い出しました。

ところでフィアンナ
周囲にいる男性キャラは

・同じ一族で剣の師匠でも
ある、頼れる年上の幼なじみ、
アドマッド。

・敵側から送り込まれた、
ぶっきらぼうで口が悪い
でも案外優しいトライド王子。

・セオドラの幼なじみで
温和で優しい貴公子、アルムール。

命を狙われる中、誰の手を
取れば幸せになれるのか?

と書くと乙女ゲーっぽくもある……。

意外なラストでしたが、
その方が幸せなんでしょうね。

続きはまた後日。