昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

荒川弘『鋼の錬金術師』その2

前回も書きましたが、リアルタイムで
コミケの女性向けスペースを大混雑
させた最大の原因はマスタング大佐
でした(断言)

炎属性で強くて頼もしい、
お茶目な一面もある
主人公の兄貴分って人気出るに
決まってるだろ!!

(煉獄さんを見ながら)

作中きってのイケメンでもあり
有能で野心家で女好き。

特殊な手袋で指パッチン→
術発動という真似しやすさも
人気の理由でしょう。

しかも手袋に錬成陣とか
厨二心をくすぐられます。

何度も言ってますが、女性受けする
作品において欠かせないのは

キャラ同士の関係性。

大佐の登場で、天才であるエドより
「格上」で頼りになると同時に
困らされる存在ができたわけです。

大佐も完璧なキャラのように見えて

「雨の日は無能なんですから」

という最大の弱点が早々に発覚、
あれは心を撃ち抜かれました。

ツッコミ役兼サポート役の
ホークアイ中尉との意味深な
関係性も素敵。

なんだかんだ部下たちに
慕われてるのもいいですし、

何よりヒューズ中佐との
友情がたまりません。

理解者であり親友。ツッコミも
ギャグもこなせる強い味方。

大佐「おまえなぁ!
援護とかしろよ」

中佐「おまえらデタラメ人間の
万国ビックリショーに
巻き込むんじゃねぇ!!」

錬金術師じゃないので単独の
戦闘力には欠けるものの
軍人としては有能。

しかしそのために真実に
いち早く辿り着いてしまい……。

彼が殺されるシーンはあっさり
してるのに、その後の

・奥さんに貰ったアップルパイで
列車内のエドたちがヒューズ一家の
温かな雰囲気を思い出す。

エドがお見舞いに来てくれた
お礼をしなきゃと言う。

ヒューズさんの面倒見のいい、
愛情深く優しい性格を読者に
思い出させてからの葬儀シーン。

愛娘のエリシアちゃんの

「どうしてパパうめちゃうの?」

これだけ見事に重ねられると
涙が止まりません……。

大佐が一人墓に向かって
語りかけ、迎えに来た
ホークアイ中尉に

「ーーいかん 雨が降ってきたな」

決して泣いていることを認めないシーンも沁みます。

続きはまたそのうちに。