昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』

『下ネタという~』(15~)
同名のラノベを原作にしたアニメ。
極度に管理された「健全な世界」に
一石を投じるべく立ち上がった
若者たちの愉快なレジスタンスを
描くコミカルな作品です。

通称は「下セカ」
アニメ版のみを語ります。

ナレーションは速水奨さん。
あの美声に何言わせてるんだ……。

大雑把なあらすじは

主人公の奥間狸吉(おくま たぬきち)は
気高く美しい生徒会長、アンナ・錦ノ宮に
憧れる普通の男子高校生。

ところがひょんなことから
下ネタをバラ撒いて世間を騒がす
テロペロリスト「SOX(ソックス)」
リーダー「雪原の青」と接触
強制的に仲間入りすることに……。

「雪原の青」の表の顔は
生徒会副会長・華城綾女。
普段は真面目そうなメガネっ娘

猫かぶってない時は何かというと
卑猥な単語を連呼し出すので、
狸吉はツッコミ役。

(実は彼の父は伝説のペロリスト)

他にも監視システム対策に、口でエロ絵を
描くおかっぱ女子高生・早乙女乙女や

「雪原の青」に心酔する少女、
鬼頭鼓修理(おにがしら こすり)
などもSOXメンバーです。

この世界では16年前に
公序良俗健全育成法」が成立。

・不健全と見なされた創作物
(ポルノだけでなく、性描写含む
あらゆる作品)は違法。

・人々は監視システムつきの
首輪と腕輪をつけられている。

そのため若者たちは性に対して
全くの無菌状態。

法案を成立させた議員の父と
PTA会長の母に、特に純粋培養で
育てられた娘がアンナでした。

ところが、狸吉に恋したアンナは
自分の感情も生理現象も理解
できないため、痴女としか思えない
言動で暴走をはじめるのでした。

故・松来未祐さん演じるアンナの
可愛さと狂気は最高でした……。

一見、バカを大真面目に貫くタイプの
コミカルな作品ながら、美しい建前で
人間を管理・規制しようとする風潮を
強烈に皮肉った作品でもあります。

中国では放送打ち切りになったとか。

 チンアナゴを見ると、今でも
あのEDが脳内再生されます……。
「圧政なんて~ブッ飛ばして~♪」