歴史上有名な人物がマンガのキャラとして
登場するのはよくありますが
ジャンヌ・ダルクや織田信長のように
知ってて当たり前の扱いでこそないものの
歴史スキーがこよなく愛する
人物がチェーザレ・ボルジアです。
『チェーザレ・ボルジア
あるいは優雅なる冷酷』(70~)
これだけ愛がだだ漏れ状態の
タイトル、なかなか見れませんよ。
青池保子『イブの息子たち』(75~)
地獄篇の序盤にあえて名乗らず「名もなき端役」
としてスーツ姿で登場。黒髪サド目の美形。
ジャスティンをヘンリー8世に代わる
傀儡の王にしようと画策しますが、
最後は自分が王となることを宣言。
この時初めて肖像画の服で登場します。
マクベス夫人と毒対決したり、
北条政子に一服盛ったりしてます。
さいとうちほ『恋物語』(91~)
恋愛がテーマのオムニバス作品。
10巻がチェーザレとルクレツィアの
物語。※原作つきです。
川原泉『バビロンまで何マイル?』(91~)
仁希がチェーザレに頭ぽんぽんされる
シーンで、心の中の厨二少女が
「うらやましぃぃぃ!!」と叫びます。
氷栗優『カンタレラ』(00~)
史実をベースにした、魔物が登場する
チェーザレが主人公のダーク・ファンタジー。
架空のキャラ・お人好しの青年アンジェロの
視点から見たチェーザレが描かれます。
なんでこんなに皆大好きなのかと
分析してみると
・そもそも時代設定が、華やかさの中で
陰謀蠢くルネサンス期のイタリア。
・野心家の兄と、その手駒として
政略結婚を繰り返させられる妹との
関係性。
・忠誠心篤き暗殺者、ミケロットの存在。
・政敵毒殺の噂が絶えず、
毒の名前が「カンタレラ」
・ダ=ヴィンチとも親交があり、
マキャベリ『君主論』のモデル。
フィクションだと総ツッコミ来そうなほど
盛り盛り設定持ちで、本当はどんな人
だったのか気にならないわけないですよね。
そういえば全員女性作家だ……。