『赤い光弾ジリオン』(87~)は
人類が住む惑星マリスを侵略するノーザ星人と、
未知の文明からもたらされた光線銃「ジリオン」で
戦う特殊部隊「ホワイトナッツ」の3人の活躍を
描いたガンアクションアニメです。
88年にOVAが作られました。
世にも珍しい光線銃(販促)アニメ。
時代設定は2387年、地球人類は宇宙に
進出しており、惑星マリスもその一つでした。
第一話では主人公JJ(コードネーム)が
招集に遅刻して必死に自転車を漕いでいる
ところから始まります。
ところがシャトル基地が目前でノーザ星人の
襲撃を受け、マリス軍の極秘データチップを
瀕死のパイロットから渡された少女を護って
ノーザ兵に追いかけられる羽目に。
JJは銃で立ち向かいますが、弾が当たっても
ダメージを与えることはできません。
(しかし彼の運動・狙撃能力の高さ、
機転が利くタイプなのは視聴者に伝わります)
危機一髪のところに、先に「ホワイトナッツ」として
出撃命令を受けたチャンプと紅一点アップルが
その場に到着、三人のメンバーが揃います。
ノーザ星人は白い仮面をつけたような
のっぺりした顔で、虫を思わせる無機質な印象。
一般兵士は喋らないから余計に不気味。
人間味を感じさせるのはJJとの対決に執念を燃やす
敵幹部バロン・リックスくらいでした。
彼らは次の世代を根付かせるため、
母なる大地を求めてマリスを侵略
していたのです。
最終回、最後の一人となったラスボスの総司令
アドミスが卵を抱えたまま立ち尽くしているのを
3人が囲みます。
卵から聞こえる鼓動に、撃つのを
ためらうJJ。
どれほどノーザ星人がマリスの人々に
酷いことをしたとわかっていてもなお……。
そこに「神の贈り物」ジリオンによる奇跡が起こり……。
お調子者のJJ、キザだけど三枚目成分も多い
チャンプ、頼れる優しいお姉さん・アップルの
軽妙なやり取りと明るい雰囲気は今なお
ファンに深く愛されています。
マスコットキャラのオパオパも可愛かったですね。
しみじみといいアニメなんですよ!!