昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

昭和の学園マンガあるある4  憧れの君の二つ名

昭和のマンガ、特に学園モノでは憧れの対象に
格調高い二つ名がついてるのがお約束です。

『聖アリス帝国』では演劇部の美人部長・変化薫が
「薫の君」と呼ばれていました。

おにいさまへ……』でも
ボーイッシュな折原薫が「薫の君」で、

ミステリアスな朝霞れいが「サン・ジュストさま」

やじきた学園道中記でも
ハーディがごく一部から「風使いの君」と
呼ばれています。

初登場はホモの変態暴走族の頭だったのに、
再登場のたびに大物設定がついていく男……。

川原泉笑う大天使(ミカエル)』でも
名門女子高、聖ミカエル学園の三年生が

「紫の上」「白薔薇の君」「桔梗の宮」
ほっこりいい人のお嬢様方です。

主人公たちにも
「コロボックルちゃん」「オスカル様」
ケンシロウ様」という
あだ名がついています。

これも80年代後半から、特殊な設定の作品を除いては
あまり見かけなくなりました。

キューティハニーリメイク版
キューティハニーF(フラッシュ)』(97~)では

ハニーが速水奨さんボイスの憧れの君を
「黄昏のプリンス様」と呼んでおり
懐かしい感じがしたものです。

マリア様が見てる(小説は98~、アニメは04)
舞台の名門女子高、私立リリアン女学園高等部」
には姉妹(スール)制度があり

紅薔薇」(ロサ・キネンシス)が三年生の水野蓉子

その「妹」が二年生の小笠原祥子
紅薔薇のつぼみ」(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン

更にその「妹」の一年生(主人公)福沢裕巳は

紅薔薇のつぼみの妹」
ロサ・キネンシス・アンブゥトンプティ・スール

……ここまで来ると呪文みたいですね。

直接名前を呼ぶのではなく、あだ名をつける、
それも「~の君」とかとても日本的で
私は好きです。

今の感覚だと、呼ぶほうも呼ばれる方も
大人になった頃枕に顔をうずめて転がりそうですけど。

キャンディ・キャンディ
「丘の上の王子様」もそうですね。

もうタイトルすら知らないって人も
多いかも……。