「アニパロコミックス」は文字通りアニメの
パロディ漫画を集めた雑誌でした。
もともとはみのり書房から出ていたアニメ雑誌
「OUT」の別冊扱いでしたが、やがて
単独で出版されるようになります。
略称はAPC、読者は「べったん」後に
「あっぱれ」と呼び名が変わりました。
WIKIによると82~93年までという
短い期間に発行されていたのですね。
とはいえその間、ガンダム・J9・C翼・星矢・
トルーパーとその他沢山のアニメ作品を扱い、
時期によって作者も大分入れ替わっています。
私が初めて出会ったのは18号で、
表紙は『星矢』でした。
(87年の2月頃です)
内容は愛あるパロディで、描き手のオリジナリティも
かなり強かったとはいえ、
他社の人気作品のキャラクターと設定を使って
漫画を描いて黙認されてたのがなんとも昭和的な
寛容さです。
19号には「マーマの香りつきカード」というふろくが
ついていて、そのあまりにも強烈なバラの香りは、
本棚どころか、部屋中をその香りに染めました。
香りが薄れるまで置いておこうと押入れに入れたら
そこも大変なことに。
いっそ捨てればよかったんじゃないかと今は思いますが、
巣田祐里子さんの描いた氷河のカードを捨てるなど、
その頃の私には頭の端にも浮かびませんでした。
今でも似た香りが漂ってくると、
(マーマの香り……!!)と懐かしい気分になります。
藤田わかさんのC翼を描いても星矢を描いても
愉快なドタバタギャグに大笑いし、
とみいみくさんのパロディ漫画でスタトレを
知り、
潮藍さんの『マンガの描き方教室』に書かれてる
ことを練習し、
巣田祐里子さんの「うたぎ」をノートの隅に
描きまくり、
高橋なのさんの『あなたの知らない銀英伝』での
キャラの大胆な改変にぶっ飛んだ、
そんな思い出です。