80年代に「覚せい剤やめますか、
それとも人間やめますか」
という怖いCMがありました。
そんなCMがお茶の間に流れていたということは
覚醒剤が深刻な社会問題だったのでしょう。
81年連載開始の『ブラックエンジェルズ』では
覚醒剤の怖さをこれでもかと見せつけられました。
同時期の『有閑倶楽部』でも、麻薬がらみの
事件は数多くあります。
こちらは香港マフィアや東南アジアに仕入れなど、
密輸入ルートが毎回違うのにリアリティを感じました。
『ツーリング・エクスプレス』でも
F1レーシングチームが、資金稼ぎに覚醒剤の
運び屋をしていた話がありました。
80年代半ばからは、ドラッグも漫画の中に登場します。
84年からの連載『CITY HUNTER』でも
エンジェル・ダストをはじめとする
ドラッグが沢山出てきました。
85年連載開始の『BANANA FISH』
原作は80年代アメリカを舞台に、ベトナム戦争時、
米兵に濫用されたアルカロイド系麻薬を巡る物語です。
※アニメ版とは設定が異なります
86年版一条ゆかり『こいきな奴ら』でも他人を
洗脳するドラッグが登場しています。
90年代になると『ウダウダやってるヒマはねェ!』で
架空のドラッグ、スクランブル・ハロウィンのせいで
九条の手下・磨渕が完全に壊れてたのが
衝撃的なシーンでした。
覚醒剤・マリファナ・シンナー→覚醒剤→ドラッグと
使われる麻薬も時代によって色々ですが、
あらゆる漫画が教えてくれています。
「麻薬ダメ、絶対!!」
個人的には『銀河旋風ブライガー』19話、主人公J9チームと
ゲストキャラのジャン・ビーゴが組んでマフィアの
金塊を奪う話が忘れられません。
分捕った艦に麻薬も発見「どうする?」と聞いた際
(確か)ビーゴが嫌悪感に満ちた顔で「捨てろ」と
言い放ち、その場の全員が了承します。
そのシーンで「麻薬=悪いもの」と教えられました。