昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

遠藤達哉『SPY×FAMILY』

SPY×FAMILY』(スパイファミリー
19~)は、凄腕スパイの父親と
殺し屋の母、超能力者の娘が
とある事情から「家族」として
全員が秘密を隠して暮らしていく
コミカルなドタバタ(ブラック)
日常コメディーもの。

突飛な設定ですが「疑似家族が
様々な事件や出来事を一緒に
乗り越えながら絆を育てていく」

という意味では王道の
ファミリーものです。

大雑把なあらすじは

架空の国・東国(オスタニア)に
潜入した西国(ウェスタリス)の
伝説のスパイ「黄昏」こと
現在名ロイド・フォージャーは

ある任務のため、子供と妻の
役割を演じる人間が必要になります。

まず孤児院からアーニャを
引き取りますが、実は彼女は
心を読める超能力者。

それが理由で里親や孤児院を
転々としていたため、ロイドには
打ち明けていません。

妻役のヨルは、弟に「彼氏がいる」と
嘘をついてしまい、話を合わせて
くれる相手を探していました。

ロイドは彼女の頼みに応じて、
偽装結婚を持ちかけます。

しかしおっとりした天然美女の
ヨルは「いばら姫」のコードネームを
持つ殺し屋だったのです。

(ブラコンの弟も秘密警察勤めだが、
姉にも内緒にしている)

家庭内のエピソードだけでなく、
アーニャが学校でいじめられたり
友達と仲良くしたりなど
学園モノらしい回もあります。

エレガント先生いいキャラだ……。

アーニャは心が読めますが
大勢いると混乱してしまったり

読めても子供だから理解はできず、
妙な受け取り方をしたりと
ロイドの都合の斜め上を
かっ飛んでしまうのが面白い。

ロイドも最初は任務が終われば
孤児院へ戻すつもりでしたが
次第に情が沸いてきます。

ヨルも料理が苦手で不器用ながら
母親らしくなりたいと願い、

ロイドとも少しずつ
(恋愛フラグ的な意味でも)
距離が縮まっていきます。

 秘密警察が当然のように存在し、
子供同士でも身分差別が行われる
国でほのぼの家族モノって
発想がすごい。

 東西冷戦が歴史用語になった今、
スパイや秘密警察はかえって
新鮮な響きなのかもしれませんね。

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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