五色台学園を廃校にしようとしているのは
城戸信長の父親で、エリート校高城学園の学長。
極東教育委員会を巻き込んで、生徒たちが
暴力行為に及ぶよう仕組んだりと
様々な妨害をしてきます。
廃校の危機を伝えられないままシンゴは
問題児たちを「普通の学生」らしく
しようとして反感を買ってしまいます。
廃校の話を知った後、序盤からシンゴに
反発していた山金（やまがね）くんが
落ち込むシンゴを励ますために
別クラスの頼れる陽気な姉御、たまご姫と
引き会わせるエピソード好きです。
この辺りからシンゴの想いが報われ、
皆が協力するようになります。
廃校を阻止するには「この学校に価値がある」と
教育委員会に認めさせる何かが必要でした。
シンゴはある試験を受け、リーチは絵筆を取り、
信長も一度は諦めたピアノの道に進もうとします。
しかし全校生徒が学校から強制排除される日が決定。
それは信長の音大のピアノ実技試験当日でした……。
第一部では得体の知れない天才だった信長が
二部からは「凡人であることを自覚した」一人の
生徒として描かれます。
彼の姉、シマ先生も教育委員会から派遣された
嫌な女として描かれましたがその本心は……。
一見○○のように見えていた人が、実は別の
一面を持っていた……という展開は物語には
とても重要です。
この作品においても一部、二部で印象や言動が
いい方向に変わったキャラが多いですね。
個人的に山金くんがお気に入りです。
学生たちの奮闘とシマ先生の協力で学園は
廃校を免れたものの、派手に破壊されたため
生徒たちは一時的に転校することになりました。
山金くんがレンちゃんに
「とりあえずデンワバンゴ教えとけや」
って言ってるのニヨニヨしました。
ひねた一匹狼がコンプレックスこじらせた
優等生にちょっかい出すだけでも少女漫画チックなのに
「ぐちゃくちゃ考えんなよ
オレのこと好きになれよ」
乙女ゲーか！！（※ヤンマガ連載）
山金・レンちゃんカップルもそうだけど
皆幸せになって……！！と思います。大好き！！
