昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

丹波庭『生きてるうちに推してくれ』その3(2巻感想1)

第二巻、発売中です!!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

大雑把なあらすじ:

霊が視える地下アイドル、
吉良ミサキはある時

霊に襲われてるのを
近くの寺のお坊さんに
助けられる。

しかしお坊さんは霊を
吹っ飛ばす力はあっても、
視えないことが判明。

お坊さんの提案で二人は
コンビの祓い屋に……。

前作トクサツガガガ
ご存知の人なら話は
早いですが

コミカルなノリで、
アイドルや仏教用語
絡めつつ、ミサキの
成長や人情話が描かれます。

基本二話構成になっていて、
前半で霊が出ている場所や
依頼人の事情の説明、

後半でいかに霊を納得させ、
成仏させるかという流れ。

売れないアイドルだけに
「認識されない辛さ」や

「歌は聞こえていても
届いてない虚しさ」など
霊に共感してしまうミサキと

たまにいいこと言うけど
銭ゲバの最強坊主という
変則バディが面白いです。

第8、9話はスナックに
出るおっさんの霊を
祓ってほしいという依頼。

霊は生前、飲み屋で相席した
女性から、自分のスナックに
来てほしいと誘われていました。

しかし話を聞くうちに
お店が違うと気付く
坊さん。

ママ(ママの店の魅力に……
霊も迷いこんじゃった……
ってコト……?)

話のメインには関係ない
モブの役割なのに
ママのキャラが濃い……!!

これもまた丹波作品の魅力。

ここでお坊さんの名前が
ようやく判明します。

第一話の時点で名乗っても
おかしくないのに、
折角だからネタに使う
素晴らしいエコ精神……。

突然の名乗りに、周囲の
お客さんも自己紹介を始めるのが
(いい人たちだ……)って
ほっこりします。

昭和によくある
「来夢来人」=ライム
ライトみたいな強引な当て字、
どっから来てるんでしょうね?

第10、11話はあるお店に
憑いてる怨霊を祓ってほしいと
いう依頼。

霊の正体は死んだ
ストリートミュージシャン
ルクセンブルク良木(らぎ)

歌声を唸り声として
認識されるのは切ない……。

歌を聴けば成仏して
くれるだろうと思う
ミサキでしたが、
怒らせてしまいます。

続きます。