昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

手塚治虫『ブラック・ジャック』その2

この作品の偉大なところは
医療モノという新ジャンルを
生みだしたばかりでなく、

本心を明かさずに悪ぶる男と、
本音を代弁する少女のパートナー

(=彼女視点からの優しさや
私生活から人間味が出る)

というB・Jとピノコの関係性も
数多の作品に大きな影響を
与えました。

 ギャラリーフェイク
フジタ&サラ

仮面ライダーエグゼイド』
大我&ニコ

なんかはその典型です。
大我は髪の色も白黒で
わざと悪ぶった無免許医だし……。

なお、B・Jの特徴の一つである
髪の白い部分は当初ツヤだったとか。

北斗の拳で「ひでえ」の
台詞が「ひでぶ」にされるという
大間違いが逆にウケたように
何が起きるかわからないものです。

 しかしあの白黒の
髪色と顔キズや、

「愛してゆ」の舌足らずな
口調だけで誰だかわかるのだから
キャラ立ちがすごすぎる。

個人的にDr.キリコが好きなので
登場するエピソードにも
思い入れがあります。

BJ先生と一緒に大勢の
患者を助ける話
大好きです。

キリコ「ふざけるな おれも
医者のはしくれだ

いのちが助かるに
こしたことはないさ……」

彼が主役のスピンオフ
(sanorin漫画 藤澤勇気脚本)

『Dr.キリコ~白い死神』では
ピノコの役割は男の子の
郁馬くんですね。

キリコ先生が幽霊に翻弄されたり、
パジャマ姿が見れたりと
作者のキリコ愛が伝わります。

「変態死神男爵」って悪口、
ちょっと納得できるの悔しい……!

4巻には原作でのB・Jとの
初対決「ふたりの黒い医者」を

キリコ視点から描いた貴重な
エピソードも掲載されていますよ。

『ヤング・ブラック・ジャック
には若き日のキリコも登場します。

髪が短いし片目でもないし
性格も明るくてCV諏訪部さん。

ベトナム戦争で地獄を見れば
そりゃ人間も変わりますよね……。

ところでB・Jといえば
ボンカレーはどう
作ってもうまいのだ」

新発売は68年なので、
当時はわりと目新しい
商品だったんですね。

 コラボすると聞いた時は
BJ先生のパッケージを
期待したのに……。