『仮面ライダーW』(09~)は
二人で一人の仮面ライダーにして探偵の
左翔太郎とフィリップのコンビが、
現代日本の架空の都市、風都(ふうと)の
平和を守る物語です。
本編のその後を描いたコミカライズ
『風都探偵』(17~)もスピリッツで連載中。
脚本は『仮面ライダードライブ』
『ダイの大冒険』でお馴染み三条陸さん。
つまり作風は「熱き王道」です!!
キザでカッコつけてるけど「ハーフボイルド」な
未熟者の翔太郎と、
記憶喪失の天才少年フィリップとの
相棒(バディ)ものでもあります。
二人の職場は風都にある「鳴海探偵事務所」
先代所長の鳴海壮吉こと「おやっさん」は
仮面ライダースカルでもありました(過去形)
第一話でおやっさんの娘・亜樹子が
大阪からやって来ます。
事務所の立ち退きを迫る彼女は、翔太郎と
行動するうちに風都に「ドーパント」と
いう化け物が潜んでいること、
翔太郎とフィリップは仮面ライダーとして
ドーパントと戦っていることを知り
新所長となって協力します。
風変りで危なっかしい二人への
ツッコミ兼フォロー役として
重要な役割を担っていました。
はじめてWを見た亜樹子の感想が
「はんぶんこ怪人」
半分黒で半分緑のビジュアル、
変身したら片方が倒れる(主にフィリップ)
ライダーキックは半身がズレる演出など
絶大なインパクトがありました。
あとマフラーを巻いてる平成ライダーは
珍しい。
何故ドーパントが風都に出現するのか?
それはドーパントを作り出すアイテムを
バラまいてる園崎家が風都の有力者だから。
翔太郎は探偵として依頼を受け、捜査するうちに
ドーパントへと辿り着きますが
黒幕が園崎家だと判明するのは当分先です。
実はフィリップと深く関わりがあるのも
伏線を張りつつも、なかなか明かされません。
また風都という限定された土地の物語のため、
助けられた依頼人が再登場時に成長を見せたり、
捜査に協力してくれる展開が多くありました。
この「街のヒーロー」感が実にいい……。
照井さんや霧彦さんの話はまた後日。