『HELLSING』(97~)は現代の英国を舞台にした
吸血鬼退治&ガンアクションものです。
メインキャラとあらすじを簡単に説明すると
吸血鬼退治専門の「HELLSING機関」に所属する
最強吸血鬼アーカードとその下僕にされた女吸血鬼、
元婦警のセラス。
彼らの主インテグラと執事のウォルターが
基本のキャラです。
あとセラスとアーカードをフォローする
傭兵隊長ベルナドットさんも実にいい男。
目的は同じ吸血鬼退治ながら、英国=プロテスタント
側である「HELLSING機関」とは犬猿の仲の
カトリック側の組織、バチカンの特務局第13課
「イスカリオテ機関」のアンデルセン神父もいます。
(一緒に共闘して人間を護る気はないんだ……)
と読んでてツッ込みたくなる人多数。
序盤はザコ吸血鬼退治、それを陰から操っていた
真の敵が出てくるのは物語の自然な流れですが
敵の正体が判明しても13課のスタンスは変わらず
「最高のタイミングで横あいから思い切り
殴りつける」とアンデルセンの上司・マクスウェルが宣言。
実際に「最後の大隊」ことナチスの残党の
吸血鬼軍団がロンドンに上陸、
破壊と殺戮の宴の最中に
救出ではなく「熱狂的再征服」(レコンキスタ)を
成し遂げるために十字軍を派遣。
ロンドンの人々は双方から殺されまくることに。
しかしアンデルセン神父は最高指揮官である
マクスウェル大司教を「お前は神でなく、
神の力に仕えている!」と断罪し、
十字軍の撤退を命じるのでした。
今までも大概人間やめてたと思うんですが、
アンデルセンが更なる力を求めて
聖遺物に手を出した時、アーカードが怒ります。
「化け物を倒すのは人間でなければならない」
=だからお前に倒されるわけにはいかない。
顔を合わせれば殺し合いを始める仲ながら、
どこかで認め合っていた二人。
神父の最期は本当に名場面でした……。
ところであの「汝らはなんぞや!?」の問答、
超カッコいいけど実はミーティングのたびに
やってたりするんだろうか。