昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

佐藤二葉『アンナ・コムネナ』その6(4巻感想2)

見張りをつけられた
くらいで諦めるアンナ
ではなく、

自分が身重だから代わりに
やってほしいことがあると
ソフィアに依頼、まんまと
懐柔に成功します。

やってほしいこととは
医学を学ぶ女子の教育支援。

ソフィア「私自身は文字も
よく書けません でも
才能ある人を支えられるのなら!」

皇族と結婚できる血筋でも
女は文字も書けないのが
当たり前の時代なのか……。

アンナはその後無事に
第二子ヨハネスを出産。

協力者となった
ソフィアもやりがいを
見出して楽しそうですが
意外なところから波乱が……。

ヨハネスと結婚するため
ハンガリーから王女ピロシュカが
やって来ます。

ピロシュカ本人は優しく
大人しい女性。

ヨハネスの顔が美しい……と
一目惚れします。

ピロシュカ「カッ……
美(カロス)~~~~」

「えっ?顔が良(カロ)す
ぎるんですけど!?」

限界オタクみたいな
反応になってる……。

※ちなみに美=カロスは
ギリシア語。

ヨハネス(変な女が来た……)

尤もなツッコミ……。

ピロシュカ(ギリシア風に
エイレイネーと改名)は
アンナを好ましく思いますが

ヨハネスとアンナの不仲を
知った侍女はアンナに敵意を
抱き、悪評を吹き込みます。

ヨハネスの最も信頼篤い側近・
アスクークは姉弟が助け合う
ことを望んでいるのですが

基本、ヨハネス陣営ではアンナの
悪評しか耳に入らないでしょうね。

侍女はエイレイネーがアンナから
美しい織物を貰った時も

ためらいながらも女主人を
着飾ることを楽しんでましたし
悪い人ではないのがまた……。

ヨハネスとエイレイネーの
夫婦仲は良好でしたが

外国人の彼女では政治面での
ヨハネスの支えにはならず。

また皇帝の遠征に皇后が
同行することになったため

宮殿内の女性区画は
アンナに一任されることに。

高まるアンナの存在感に
危惧を抱いたヨハネスは

妊婦のエイレイネーを戦場に
伴い、そこで出産させようと
します。

大反対するアンナは
得意の古典で説き伏せようと
しますが

ヨハネスが衆目の前で妻に
直接どうしたいか尋ねれば
返答は1つしかなく……。

続きはまた後日。