昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

岡井ハルコ『江の島ワイキキ食堂』

『江の島ワイキキ食堂』(07~)
江の島の神社近くにある小さな食堂
「ワイキキ食堂」の若きシェフ・
片瀬頼(かたせ より)と、
看板猫のオードリーを中心にした
ちょっと不思議なほんわか日常モノです。

オードリーは白とグレーのハチワレで
左後ろ脚の白いハート模様が
特徴。

実は人間の言葉が喋れますが、
それは誰にも内緒。

文字の読み書きもできるのに、あまり
頭がよくないというのがキモです。

思わず呟いた一言で「今誰か
喋った!?」と周りを混乱させたり

よかれと思ってしたことが
浅はかすぎてトラブルを招いたりも。

特に頼の恋愛フラグ、幼なじみの
ヒカリとの仲はオードリーのせいで
ややこしいことに……。

頼は真面目で腕もよく、お店の
立地もいいのに何故か客足は今一つ。

その理由は店に居着いている
貧乏神の仕業でした。

(勿論、人には見えてない)

オードリーは貧乏神に
出ていくように言いますが
貧乏神は去ったかと思えば
時折戻ってきます。

オードリーと会話できる
数少ないキャラでもあります。

貧乏神によると、オードリーは
相当長生きしてるようですが、
なにぶん猫なので長期記憶が弱く
数か月前のことは忘れてしまいます。

 わがままな時もありますが
基本、純粋で面倒見がいい
オードリーの可愛さに癒される
マンガです。

1巻の猫の幽霊の気持ちを
体調の悪い飼い主に言葉で伝えて、
病院へ行かせたエピソードや

よその家の子猫3匹にじゃれつかれ、
面倒になったのでわざと人の言葉で
幼稚園児を呼んで遊ばせたところ

園児たちがカバンに子猫を詰めて
行ってしまい、スクールバスを
体を張って停める→

(母猫の愛ってすごい……!)と
勘違いした人々の感動を呼び、ちょっとした
ブームが生まれるオチが好きです。

オードリーや頼が脇役で、1話
限りのキャラがメインの話も
あります。

みんなちょっとだけズレてたり
ポンコツだったりと欠点だらけ
なのもいい。

1話完結なので、どの巻から
読んでも大丈夫です。
特に猫好きの方におススメ。

実はオードリーの過去は……(内緒)