昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

冨樫義博『幽・遊・白書』その1

『幽・遊・白書』(90~)は一度死んだはずの
主人公・浦飯幽助が霊界からの温情で
「霊界探偵」として蘇り、様々な妖怪たちと
戦うお話です。

92年にはアニメ化もされました。

序盤の蘇りのための試練などはほのぼのとした
人情モノでしたが、

蔵馬と飛影が味方になって以降、人気に比例する
ようにシリアスなバトル物になっていくのは
ジャンプのお約束です。

今なお人気のエピソードは戸愚呂兄弟を始めとする
強敵たちと戦った「暗黒武術会編」と

特殊能力による頭脳戦も加わった「魔界の扉編」です。

『HUNTER×HUNTER』もそうですが
知略で相手を倒す作風が
はっきりと出てきたのがこの辺りですね。

あと敵の病んでる……というか独特のイカレ具合も。

普通、マンガの「ヤバい敵」というと残忍だったり
容赦なかったりという描写ですが、
仙水とか樹とか明らかにベクトルが違う。

骸の設定も大概ですが。

当時の人気はすさまじく、私の周囲はみんな夢中でした。

飛影・蔵馬は勿論、コエンマ、幽助、鴉、左京、
戸愚呂兄とか。ちなみに私は桑原くん推し。

第3期ED『アンバランスなKISSをして』を
カラオケで歌うと、本編が編集された映像が見れますが
思い入れのある人が関わっているのか

「暗黒武術会編」ラストで幻海が地獄へと向かう
戸愚呂弟を見つめるシーンと

アニメ版のオリジナルシーンでこれから死にゆく
左京が静流にライターを渡すシーンなどが挟まれており
歌ってて泣きそうになりました。

幽白に限らず、当時アニメのオリジナル部分に
原作にはない恋愛フラグを入れるのが流行っており
この二人もそんな感じでした。

ただ左京の場合、死を前に誰かに形見を託すという
ような「人間味」を加えることは、

自分も含めて人の命なんか何とも思っていない
サイコパスっぷりを損なうことにもなるのですが

たった独り死ぬのは気の毒だと思ってつけられた
エピソードだと思うと責められません……。

語り足りないので続きます。特に桑原くんについて!