『ターボレンジャー』は89年のスーパー戦隊作品。
妖精シーロンに選ばれた5人の戦士が
暴魔百族と戦う話です。
平成初作品にして初の高校生戦隊なのも
特色の一つ。
ヤミマルは14話登場のキャラで、
暴魔百族には与していない
いわゆる「第三勢力」です。
登場回のタイトルは「参上!さすらい転校生」
ターボレンジャーたちの通う高校へ、
ある日謎の転校生がやって来ます。
哀愁漂う口笛をBGMに登場した彼は
「オレは高校流れ者。人呼んで
さすらい転校生、流星光(ながれぼし ひかる)」
と名乗ります。
ボクシングのサンドバッグのような
ぶっとく長い肩掛けバッグ、
学ランの背中に流れ星の刺繍という
当時としても超アナクロな格好。
(こいつ人間界のことを調べる際、
古本屋で安売りしてた20年以上前の
マンガを買ったに違いない)
と今でも思っています。
更にハンカチの隅にも流れ星の
刺繍があり、
何故か後ろ向きでピアノを弾いたり、
逆立ちしてピアノを弾く姿に
女生徒が黄色い声援を上げ、更に失神するという
カオスな展開。
もうこいつから目が離せない……!!
もちろん単なるギャグキャラではなく、
彼のパートナーとなる同族の女戦士キリカと共に、
強力なライバルとしてこれから大暴れするのは
ヤミマルの名誉のために言っておきます。
恋人同士をつなぐ運命の赤い糸とは言うものの、
赤い糸で攻撃してくる敵カップルというのも
シュールすぎてじわじわきます。
当時「アニパロコミックス」でやぎさわ梨穂さんが
この二人メインのパロディを描いてましたね。
第三勢力というのは中盤~終盤の盛り上げ役として
どの作品でもキャラが濃いのですが、
ヤミマル&キリカはいろんな意味で
目が離せなかったキャラでした。
※なお、後ろ向きや逆立ちでピアノを弾くのは
ドラマ『柔道一直線』(69年~)の近藤正臣が
足でピアノを弾くシーンのパロディだと思います。