昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

よしながふみ『西洋骨董洋菓子店』その1

西洋骨董洋菓子店(99~)
オーナーから店員まで男ばかりの
洋菓子店「アンティーク」を舞台にした
日常と人間模様を描いた漫画です。

淡々とした語り口のエピソードが
少しずつ出てきて、まとまるうちに
印象が変ったり意味がわかったり
する構成になっています。

よしなが作品の持ち味は、
あっさりした描写を重ねる
うちに、

ある時突然、ずしっとした
衝撃と共に膝から
崩れ落ちる感じ……。

(読者ならわかるはず)

01年には「アンティー
西洋骨董洋菓子店』の
タイトルで実写TVドラマ化。

月9という響きも
もはや懐かしい……。

橘圭一郎=椎名桔平
小野裕介=藤木直人
神田エイジ=滝沢秀明
小早川千影=阿部寛

えなりかずき演じる和菓子屋は
ドラマのオリジナルキャラです。

小野さんのゲイ設定は消えて
ますが、今ならアリかも?

某事務所からのキャスト起用は
ファンの間では何かと物議を
醸すことが多いのですが

エイジのボクサー時代の
あだ名が「リングのジャニー○」
だったので、皆納得したという……。

08年には「西洋骨董
洋菓子店~アンティーク」の
タイトルでアニメ化。

原作では2巻でようやく全貌が
明かされる、橘オーナーの過去の
誘拐事件が1話冒頭から出てきます。

時系列も整理されてますね。

オーナー=故・藤原啓治さんが
実にハマっている……。

「アンティーク」は住宅街に
あり、夜中2時半まで
開いてる不思議な菓子店。

(元は骨董屋だった)

イートインスペースは食器から
何からアンティークのイイもので
味は超逸品、

店員は個性的なイケメン
揃いという乙女の夢が
詰まった設定。

しかし橘オーナーは甘いものが
嫌いだったり、天才パティシエの
小野は「魔性のゲイ」だったり

見習いのエイジは美少年ながら
元ボクサーで元暴走族だったり、

千影は見た目に反して役に
立たないとか皆、一筋縄では
いきません。

主人公は誰だと訊かれると
成長や変化がわかりやすい
エイジか、

物語の発端であり、話の核で
ある橘オーナーでしょうね。

続きます。