昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

石川雅之『もやしもん』

もやしもん(04~)は、肉眼で
菌を見ることができる主人公・
沢木惣右衛門直保(さわきそうえもん
ただやす)を中心にした、農大キャンパス
ライフ及び、発酵(主に酒)に関わる人々を
描いたゆるくコミカルな作品です。

07年、12年にテレビアニメ化、
10年に実写ドラマ化しました。

沢木の目に映る菌は顕微鏡で見る
画像とは違い、可愛いゆるキャラ
ようなデザイン。しかも喋ります。

かもすぞー」

発酵させるオリゼー菌の
この台詞とデザイン・声の
可愛らしさが相まって大人気に
なりました。

第一話は直保と幼なじみの結城蛍
(ゆうき けい)が東京の農大に
入学するところから始まります。

種麹屋を営む祖父から言われ、
樹(いつき)教授のゼミ生に。

(「惣右衛門」は店の屋号)

院生の長谷川遥は直保の能力を疑い、
初日から様々な菌を見せて試しますが

秘密にしていた水虫まで言い当てられる
始末。

樹教授は遥の前で直保を
「貴重な実験体」と言ったり
得体の知れない感じ。

周囲は曲者ばかりで
どうなる直保のキャンパスライフ……?

 美里&川浜の作っていた密造酒から
ヒオチ菌が出ていることを指摘したり

新入生説明会で出された食べ物に大腸菌
発見し、集団食中毒になるところを防いだりと
その能力で活躍する直保。

しかしある出来事から菌が見えなくなり……。

力を失った直保を、美里&川浜が
長谷川さんから庇うシーンが
男前……。

(長谷川さんも暴言を反省する)

結局、能力はすぐに戻りますが
菌たちがパンに名前を書くシーン、
いいですよね。

オクトーバーフェスやミス農大などの
大学ならではのイベントから

ワイン、ビール、日本酒などの製造業や
店に関わる様々な人々が登場。
フランスやアメリカにも行きます。

菌を可愛くデフォルメしたことで(発酵食品も含め)
親しみと興味を持たせたこの漫画の功績は
大きいと思います。

先日、自作の果実酒を仕込んだ際に
S・セレビシエの
(糖食べたらアルコール出ちゃった)
脳内再生されてふふってなりました。

もやしもん(13)<完> (モーニング KC)

もやしもん(13)<完> (モーニング KC)

  • 作者:石川 雅之
  • 発売日: 2014/03/20
  • メディア: コミック