この作品はガッシュと清磨だけでなく、
強烈な個性のコンビが次々に登場し
友情、恋愛、疑似家族のような
様々な関係性が描かれました。
ガッシュと清磨は友情だけでなく、
ボケとツッコミの間柄でもあります。
というか清磨がいないとボケっぱなしの
連中が多すぎて収集がつかなくなる……!
また、最初に戦った魔物とパートナー、
氷使いのレイコムと細川のコンビのように
細川が欲望を満たすために一方的に
レイコムを酷使している印象だったのに
実はレイコムの方も細川が悪に染まるほど
強くなるという、共存関係にあったことが
判明します。
こんな風に「一見、こう思わせておいて……」と
読者を驚かせる展開が次々に起きます。
特に3巻登場、キャンチョメとフォルゴレの
コンビにはいい意味で裏切られました。
アホで弱くて口ばかりの
しょうもないギャグキャラ
という第一印象で出てきたのに
(詳細は今は書きませんが)
大泣きしながら
(フォルゴレ……!!カッコよすぎる……!!!)
って心から思うようになるなんて……。
だいたいあの「チチをもげ!」にしても
「無敵フォルゴレ」にしても
一回聴いたら二度と忘れられない曲も反則です。
順番が前後しますが、2巻登場の
しおり&コルルのコンビも印象的でした。
どちらも心優しく、仲のいい姉妹のようだったのに
戦う意思の弱いコルルを強制参加させるため
凶暴な人格が与えられていて……。
コルルは別人格が人を傷つけるのを嫌い、
清磨に本を焼いてくれるよう頼んで
魔界へ帰っていきます。
「魔界に優しい王様がいてくれたら……」
別れ際のコルルの言葉は、ガッシュの
戦う目的となるのでした。
コミカルなシーンも多いですが
切ない別れも結構あります……。
この戦いは100人の魔物が戦い、
最後の一人になるまで勝ち残る
バトルロイヤル方式。
映画『バトル・ロワイヤル』(00年)や
『仮面ライダー龍騎』(02)といい、
デスゲーム流行ってましたね。
続きはまた後日。本当に名作です。