昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

墨佳遼『蝉法師 訳アリ坊主三人衆、嫁探しの珍道中』その2

この本は六話構成
+おまけ話で

前半は坊主三人組の旅、

後半は尼蝉たちの
視点で描かれます。

後半の主役は尼蝉法師の
「明星」です。

冒頭、羽化の日が近づき
不安を募らせる明星。

地上に出てオスと
番うということは

明星
「……ねえ すぐに
死ぬのよ 私たち」

友達の曙は楽天的で
地上に憧れていましたが、

地表に出た途端、猫に
襲われてしまいます。

一緒にいた朝露は
怯えて羽化に失敗、

男衆と出会ったら
強引に襲われそうになり……。

初手から恐ろしい目に
遭い続ける明星。

やがて明星は羽が
破れた尼を見つけて

「このまま羽ばたいたら
根元から折れて
しまうわ」

それをきっかけに
2人は共に旅することに。

ここで明星の宗派が
明々蝉と判明。

もう一人の尼、
暁は熊蝉。

実は暁には地中に
いる時から決めていた
相手がいて、

ずっと探して
いました。

暁「彼の念仏は
聞けばすぐわかるわ」

「彼こーんな
糸目なの!!」

しかし話しかけた
こともなく、向こうは
こっちを知らないとも
説明。

暁「だから
私が見つけるの
そのために
飛んだんだから」

暁のまぶしい笑顔は、
明星が番うことに対して
抱いていた、ネガティブな
印象を薄れさせます。

明星「あなたたちの
出会いを見届けたいの

そうすれば私……
何かわかる気がする」

手伝いを申し出る明星に

暁「あなたお人よし
すぎだわっ」

と言いつつも

「彼が……みつから
ないんじゃないかって……
ほんとはずっと
心細くって……ッ」

涙ぐむ暁。

「もし途中でいい男が
いて あんたが
見染めたなら

全然あたしから
飛んでって
いいんだからね」

そんな話をしていると
「彼」の読経が
聴こえてきて……。

詳細はあえて
書きませんが

認識が変わった
明星は

(力強くて
荘厳な念仏は
命の証明……

みんな……
見つけてほしくて
唱えるのね

私はここにいると……)

感動で泣きつつ、

おまけの「樹液バー」話で
癒されます。

坊主三人組が涼もうと
やって来て

日暮法師やカブトムシ、
オオムラサキも登場し、
わちゃわちゃ可愛いお話です。

ゴリマッ蝶……!?
(驚愕)

超おススメの傑作です!!!!