『蝉法師~』
(24~)はセミを
お坊さんに、鳴き声を
読経に見立てた
擬人化マンガ。
宗派(種類)の違う
坊主三人衆が、
嫁探しの旅をする
物語です。
冒頭、油蝉法師と
熊蝉法師の二匹が
羽化不全を起こしていた
明々(みんみん)法師を
助けます。
(以下、熊、油、
明々で記述)
熊「男からの
礼などいらん
じゃ!!!」
早々と去ろうとする
熊に対して油は
別宗派だし、不具合が
あれば苦労するだろうから
同行しないかと誘います。
油「旅は道連れ
世は情け
こちらも
わけありでな」
「わけ」は後で
判明しますが
何も知らない明々に
教える形で、様々な
情報が読者に説明
されます。
ナレーション
(夏の風物詩
蝉時雨
それは七年以上に及ぶ
地中での修行を
見事に終えた男たちの
二週間の晴れ舞台)
蝉が七年間、地中で
過ごすのは知ってる人も
多いと思いますが
「修業時代」という
解釈なのが面白い。
旅の途中、
大気を揺するほどの
見事な念仏を熊が
披露しても
同宗派の尼は
応じてくれません。
尼〈メス〉が見つかれば、
聞いてくれさえすれば、と
考えていた明々は
ショックを受けます。
明々「……なっ
なぜ 他の男衆も
聞き惚れるほどの
読経であった
なのに……!!」
熊「体に不具合がある
男の子種に
己が生〈いのち〉は
かけられまい」
→熊が盲目なのが発覚。
※蝉のメスは卵を産むと死ぬ。
熊「かといって
諦めちゃぁ
いねえのだ
いつでもどこでも
力の限り
今できる事をやる!!」
その後の休憩で
油も羽化不全で
死にかけてるところを
熊に救われたこと、
そのせいで腹に支障があり、
長く念仏を唱えられないと
語ります。
油「工夫の日々よ」
熊「ぬしも聞き惚れた
油の音はその
たまものだ」
愉快に軽口を叩き合い、
時に熱く励まし合いながら
旅を続ける三匹。
しかし彼らの命の
期限はあまりにも
短く……。
詳細はあえて
書きませんが
子孫を残すことが
できようができまいが
彼らの生き様も命も
ただただ尊い……!!!!
この作品を読む前と
後では、
蝉の声がまるで違う
ものに感じられる
ことでしょう。
続きます。
