昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

壱原ちぐさ『シテの花 能楽師・葉賀琥太朗の咲き方』その6(1巻感想6)

五番目は泰山先生と
至龍の「密談」
エピソード。

冒頭、璃乃のお陰で
謡のコツを掴んだかに
思えた琥太朗でしたが

泰山先生
「……前回よりいい声が
出るようになったな。」

「お前 発声練習
禁止な」

高校生くらいの男子は
まだ変声期途中だから
無理するなと説明されます。

泰山先生のモノローグで

・喉の限界までやる
稽古もあるにはある。

・喉が安定するまでは
させないし、昭和的だの
なんだので最近はしない。

(しかしそれを自発的に
してくる奴がいるとはな……)
と、口には出しませんが
感心してる様子。

琥太朗はそれを知る由も
なく、謡がダメならと
仕舞の練習に励みます。

息子の奇行に慣れてる
お母さん……。

でも理解者なのが
あったかい世界……。

同じ頃、泰山先生の
もとを訪れる至龍。

至龍
「琥太朗さんを教えて
頂いていることの
お礼に伺いました」

手土産持参なのが
高校生なのに既に
大人社会に慣れてる
感じですね。

普通は年配の能楽師
挨拶に行くなら
和菓子を選びそうですが

スフレ(洒落た洋菓子)な
ところに

至龍の「礼儀は守りつつ、
自分らしさは主張する」
一面も出てますね。

至龍が稽古の様子を訊くと

泰山先生
「まあ……
不器用な奴だよ」

この回では2人の
会話を通じて、

泰山先生が琥太朗のことを
どう思っているのか、

至龍は琥太朗を
どうしたいのかが
描かれます。

泰山先生→

琥太朗が努力家だと
認めていて、仕舞いも
スジがいいと褒める。

話題になった元芸能人と
いうことも含めて
何十年スパンでゆっくり
教えた方がいい。

至龍→

「一刻も早くプロの
厳しさに触れさせる
べきです」

知名度だけで観客を
呼ぶリスクがある以上、
若手のうちから優れた
能楽師になってほしい。

熱く語る至龍に

泰山先生
「そこまで言うなら……
コタを儂の会に出してやる」

「家元に舞台で直接
見ていただこうじゃ
ねェか」

嬉しそうな至龍ですが
こっそり覗いてる
一礼さんが……

「……若。
まだあの元芸能人に
執着して……」

そんな不安要素も入りつつ、
琥太朗はチャンスを手に
するのでした……。

続きはまた後日。