昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

壱原ちぐさ『シテの花ー能楽師・葉賀琥太朗の咲き方』その4(1巻感想4)

三番目では師匠・
丑満泰山(うしみつ
たいざん)先生との
出会いが描かれます。

冒頭、紹介された師匠の
稽古場は神社の傍らの
のどかな場所。

縁側でお茶を飲む
温和なお爺さんを
想像した琥太朗でしたが
見事なフラグで

大柄でドスのきいた声の
いかつい先生が……。

泰山先生
「儂も最初は楽しく
学べるよう 

お素人さんの……
普通のお稽古と
同じように教えるから、

君も身構えず
気楽にやりなさい。」

一見優しい言葉ですが
相手がプロを目指しての
入門と知ってるわけで

琥太朗
(突然入ってきて
一人前に扱って
もらえるほど
甘くない……!

この先生に認めて
もらうことが、
最初のハードル……!)

芸能界デビュー経験が
あるだけに、その辺りは
理解が早い……。

まずは謡(うたい)
=曲を師匠に合わせて
歌う稽古から。

(本を見て)

琥太朗
能楽師の人しか
読めない暗号文……
ですか……?」

崩し字は日本人でも
難しい……。

能楽師の稽古は
謡(歌)と舞の
二つ。

泰山先生
「こんなモンを
理屈や意味から
説明されたら余計
ワケわからんだろ」

「だから稽古の基本は
“真似”
オウム返しだ。」

というわけで先生が
先に声を出すので
後に続くよう言われます。

琥太朗
(……口はむしろ
あんまり開いてない
……のに、

部屋全体を揺らす
ような 
すごい声量……)

声量に圧倒されたり、

自分が習ってきた
マイクを使う歌い方と
全く違うことに
戸惑ったり、

言葉がわからないなど
全くついて行けない
琥太朗。

間違えても怒らないから、と
優しく宥める先生ですが
内心は

泰山先生
(真面目にやってるのは
伝わってくるんだがな……)

(至龍は一体コイツに
何を見出したんだ?)

しかし舞の稽古になり、
基本の立ち方=構えを
先生がしたところ

膝を曲げるという
コツを見抜いて
すぐに再現できます。

琥太朗
「重心が下がって……
能のどっしり重みが
あって 安定した
感じが出ますね。」

驚く泰山先生。

そしてある少女が
稽古場に近づいてきて……

???
「構え綺麗すぎるでしょ。
どう見ても初稽古の
クオリティじゃないん
ですけど……何者?」

続きはまた後日。