壱原ちぐさ『シテの花ー能楽師・葉賀琥太朗の咲き方』その3(1巻感想3)
間が空いたので
大雑把に解説。
ダンスグループの一員として
芸能界デビューしていた
高校生、葉賀琥太朗は
ライブ中の事故から
仲間を庇って
顔と体に火傷を負い、
引退することに。
亡くなった祖母の遺品
から、能舞台のチケットを
見つけた琥太朗は
能を観に行き、
魅了されます。
琥太朗「能楽師って
どうしたらなれますか?」
咄嗟に尋ねたのは
たまたまロビーに
出ていたシテ(主役)の
若き能楽師、宝華至龍
(ほうげ しりゅう)
でした。
第二話冒頭、話を
聞いた至龍は
能楽師になる方法を
幾つか説明。
至龍「私なら
相性の良さそうな
師匠をご紹介
できますよ」
親切な申し出ながらも
至龍は琥太朗を
見定めたいからと
琥太朗を翌日、
能楽堂に来させて
昨日の自分の舞を
再現するよう言います。
(実は彼は琥太朗が
所属していたダンス
グループのファンで
事故の起きたライブ
にも観客として
来ていました)
その日は能楽堂の
事務所に勤める女性、
森さんも同行。
能の知識のある
常識人目線で、読者に
色々解説してくれます。
森(一発で覚えるとか
玄人でも難しいよ……?)
訝しむ森さんに
琥太朗が元芸能人で
あることなどを説明。
琥太朗
(みっともなくたって
良い。今できる限りの
ことをやろう)
琥太朗は見よう見まねで
舞を再現。
扇の握り方から本当に
素人だと実感する
森さんでしたが
(本当に一度見た記憶
だけでやってるんだ
一時間の演目を……)
至龍(大まかな動きは
まあ合っている。)
(けれど私が見たい
素質はソレではない)
至龍が見たいのは
演者としての「花」。
ダンサーとしての
琥太朗は遠慮がちで
芸は優れているのに
あまり花がなかった……
というのが当時の印象
でしたが
琥太朗が舞台で見せた
「儚い花」は
至龍と森さんの心を
打ち……
約束通り、師匠を紹介
されることになりますが
同じ頃、至龍は門下の一人に
「芸能人を引き入れた」
ことに苦言を呈されます。
至龍
「私とて弱い者を
歓迎する気はない」
最も厳しい師匠を選んで、
琥太朗を容赦なく
鍛え上げてもらうと
宣言する……。
(諏訪部さんの声で
脳内再生されました)
続きます。
