森薫『乙嫁語り』その10(15巻感想6)
第百八話では結婚式を
挙げるため、
スミスさん&タラス
さんと
立会人のスミス兄上&
ホーキンズさんが馬車で
スコットランドへ移動中。
文句言いまくりつつ、
つき合ってくれる
ホーキンズさんは優しい。
しかし今回のメインは
スミスさんの旅の
頼れる相棒、アリさん。
故郷へ戻ったアリさんは
「稼いできたらしい」と
噂が立ち、結婚話も多数
持ちかけられます。
真っ先に来たのは
幼馴染みのマディナの
父親。
アリ「お前には絶対
娘はやれないって
言ってたじゃないか」
マディナ父
「だが財産ができたと
いうのなら話は別だ」
しかし当のマディナは
「何故か」不機嫌で
「アリなんか
こっちから
願い下げよ」
たまたま通りかかった
アリさんに聞かれて
しまいます。
アリさんの結婚について
盛り上がる周囲の状況に
「あんまりお金のこと
言わないほうが
よかったんじゃないの?」
心配になる兄嫁さん。
お兄さんは楽天的で
「俺の弟が稼げる
男だっていうことの
何が悪いんだよ」
「誰でも選び放題だ
誰がいい?」
しかし当のアリさんは
「誰か来てくれればと
思ったんだけど
誰がいいとか
考えたこと
なかったんだよな」
と、淡々としたもの。
その頃、マディナは
まだ怒っていました。
川で洗濯しながら
(お金持ってなくても
アリはアリだったじゃ
ないのよ
それを人が変った
みたいに)
しかしふと、変わったのは
周囲の人々であって
アリさん本人ではないと
気がつきます。
(自分は変わってないのに
急にまわりの態度が
変るって
どんな気分なんだろうな
……)
あんなこと言わなきゃ
よかったと反省します。
百九話もその続き。
アリさんが稼いで
帰ってきたという話題に
「いくらくらいだ?」と
当然の質問が来ますが
実はお兄さんも知らない
ままでした。
兄夫婦が確認して
みると、あるにはあるけど
「すごく」稼いだと
いうほどでは……。
即座にそれは周囲に
伝わり、皆はがっかり。
「一生楽な暮らしが
できると思ったのに」
父親たちは
「娘婿にと思っていたが
こうなると考えて
しまうな」
やがてそれはマディナの
耳にも入ります。
続きます。
