昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

倉尾宏『北斗の拳 ドラマ撮影伝』その17(6巻感想2)

嘉崎くんのメソッドの
話を聞いた島田さんは

島田「そういやあの時
“俺“って言ってたのに
今は“僕”なのも?」

無意識に一人称すら
変ることに驚きます。
(伏線)

今回の撮影シーンは
レイとラオウの初対面に
して初対決……の寸前。

島田さんは元バレー
ボール選手で
演技は初めてだったので
長台詞に苦戦します。

監督「あともうちょっと
感情込めて!

もっとラオウらしさ……
貫禄とか威圧感が
欲しいんだ!」

そう言われて嘉崎くんに
倣って自分もなりきり
メソッドを試してみると
……。

監督「これだ!
これがラオウ
演技だ!」

監督は大絶賛。

しかしスタッフや
バット役の守くんから
ある指摘が……。

「一人称おかしく
なかった?」

天然の島田さんは
「一人称のブレ」=
メソッドだと思い込んで
しまったのでした。

いい演技ではあった
けど……と撮り直しに
なったのに

後日、ボツになった方の
シーンを見たプロデューサーが
一人称ブレに気づかず、

こっちの方がいいと
勝手に差し替えて
しまうというオチに。

これは『北斗』原作で
本当にあった台詞が
元ネタになっています。

たった2コマなのに
「おれ」「わし」「わたし」と

一人称が安定しないのが
昭和のジャンプ作品
らしさ……。

矛盾?統合性?
そんなことより
熱さと勢いが大事!!!

(昭和脳)

54話ではみんなで
台詞の読み合わせ。

なのでみんな私服のはずが……

島田「すまんすまん
遅れちゃったかな!?」

ラオウの格好で
これ言われるの
面白すぎる。

なんだかんだメソッドの
お陰で演技が上達した
島田さん。

対峙する嘉崎くんも
レイの演技に熱が
入り……。

優李「嘉崎くん!
この部屋でそれ以上は
危ないから!」

飛び上がる気だったの!?

二見「メソッドで
面白い人に
なったなぁ!」

この時は呑気な
立場だったのに

レイの気迫のこもった
愛の台詞がハートを
直撃してしまい

二見「ありがとう
嘉崎くん……」

震えが止まらない
&おかしなことに
なる二見さん。

ラオウの慈愛に
満ちた表情が、更に
愉快さに追い打ちを
かけます。

続きはまた後日。