第9話は引き続き
仁衣のエピソード。
冒頭は山田くんが
会社の飲み会の参加
リストに、仁衣の名前が
ないと気づきます。
先輩社員が、仁衣は
新人の頃に酔っ払いの
男の先輩に抱きつかれて
蹴り飛ばして以来、
不参加と説明。
仁衣は遂に藤崎さんから
出店OKが出たことを
喜んでますが
実家が雨漏りしたので
様子を見に行く、と
早々と帰ります。
その頃お母さんは、
雨に濡れた本棚の本を
天日干し。
その中には仁衣の
昔の日記が……。
一方、山田くんは
仁衣について来て
いました。
山田「屋根修理って
大変でしょ」
そしてお母さんは仁衣の
日記に、帰りの電車内で
酔っ払いの痴漢に
遭った記述を見つけて
青ざめます。
手を握られてただけとは
いえ、逃げ場のない
状況での痴漢は本当に
怖かっただろうな……。
仁衣(もしもまた、
許可なく私に
触れるものが
あらわれたら
次は絶対蹴り
つぶしてやるんだ)
→冒頭のエピソードの
伏線回収。
広げたままの日記を
ふと見てしまう山田くん。
その記述は岳の父親に
関するもので
仁衣(もしもあの男に
新しい家族ができて
幸せに暮らしているなら
私はずっと念じ続ける
あなたを心底
憎んでいる人間が
ここにいることが
伝わるように)
仁衣が気づいて
取り上げると
山田くんは
泣いていました。
※山田くんは略奪婚で
生まれた子供。
高校生の頃の日記だから
もうあんな激しい感情は
ないと説明する仁衣。
仁衣「聞き流すことや
忘れることも
思いやりだって
知ったんだ」
十代なら仕方ない……。
屋根の上で山田くんは
岳と初めて出会います。
岳「仁衣ちゃんが
家に人を連れて
くるの初めて」
山田「僕も 家に
人を連れてった
ことない」
似た者どうしなのが
読者に示唆された後に
岳「仁衣ちゃんは
自分のこと 難しい
人間だって思ってると
思う」
本人はそう表現してても
岳「おもしろい人
だよね 仁衣ちゃんて」
当の仁衣は母の作った
ホットミルクで一息
ついてほっこり笑顔。
岳と山田くんは屋根の上で
のんびり寝転んでいます。
激しい感情が描かれた後の
その落差がいいですね。
(ほっこり)
続きはまた後日。