昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

羽海野チカ『3月のライオン』その6(17巻感想3)

間が空いたので解説:

零くんと二海堂くん、
片方は過酷な人生から、
片方は病弱ゆえに

幸せとか楽しいとかとは
縁の薄い人生を歩んで
きましたが

ここにきて心から
楽しい将棋を打ち合い、

子供に戻ったような
2人の表情に読者の
涙が止まらない胸熱展開。

対決の後、二海堂
くんはそのまま病院へ。

185話冒頭は入院中の
二海堂くんと、お見舞いに
来た師匠の会話で始まります。

師匠「なんという災難……」

二海堂「しかも……
なんか毎日のように
現れるんです」

零くんが二海堂くんの
病室に来て、延々
検討してるコマで

二海堂「もう……
もう帰って
くれないか……?」

この辺りはギャグっぽく
描かれてますが

初期では立場が逆で
二海堂くんが押しかけては
嫌がられていたことを

思い出すと涙が止まり
ませんよ……。

師匠も「悪魔の
イノシシ」だの

「情緒のない
モンスター」だの
言いたい放題だし

零くんの言動にも、師匠と
二海堂くんのやり取りにも
困惑してる島田さんが
最高に萌えます。

一旦ギャグに振ったかと
思えばシリアスになり

回想シーンで、病弱と分かって
親族皆に「安静にしてろ」と
言われた二海堂くんに

(じいやの花岡さん
以外で)

師匠だけが味方に
なってくれたエピソードが
またいいんだ……。

二海堂家の取引先の
偉い人を巻き込んで

「将来が楽しみだねぇ」
「いいお孫さんをお持ち
ですな」と言わせて

二海堂くんに将棋をやめろ
とは、とても言えない
状況を作り上げたことが

島田さんとの会話を
通じて描かれます。

二海堂
「世界を広げてもらえて
オレは本当に幸運でした」

「長生きしたいって
改めて思いました」

話しているうちに
うとうとしてきた
二海堂君の瞼を

島田さんがそっと
閉じます。

眠った二海堂くんに

島田「うん……
わかったから
安め」

「そうだ……ずっと
なぐり合い続けようぜ
盤上で」

すごくいいシーンなのに
フラグに思えて心配で
たまらなくなるのは
何故だ……!!!!

いつかこれと同じ
シーンがあって、

その時は……と
なんか嫌な予感が
するんだよう!!!

続きます。