ソルコクタニのことを
思い出した際、
「書記官が足りない」と
書記官のチンカイさんが
ぼやいてたのも同時に
脳裏に浮かびます。
ファーティマ
「どうしてでしょう?
モンゴルは今や
世界中の人や知識を
手に入れましたのに」
ボラクチンに尋ねてみると
「モンゴルが手に入れた
知識人たちの多くが
トルイ家のものに
なっているからなのだ」
驚くファティマですが
モンゴルの掟で末っ子が
最も多くを相続すると
説明されます。
最高権力者はオゴタイ
なのに、軍事力も人材も
トルイが多くを占めるのは
ファーティマにとっては
つけ入る隙に見えました。
だからこそトルイ家との
協力が大事だと言う
ボラクチンと傍らの
第四妃モゲに対して
「トルイ様も
同じ想いでしょうか?」
ほのめかしに気づいたボラクチンは
モゲを下がらせ、ファーティマを
改めて何者か問いただします。
自らソルコクタニの
もとから来たと告げる
ファーティマ。
「お気を付けください
あの方は諦めておりません
トルイ様を大カァンに
することも
ご自身が皇后となる
ことも」
ボラクチンはすぐには信じず、
何故それを打ち明けたのか
尋ねます。
ファーティマ
(ここで一番欲しい
言葉をあげればいいのよ)
ファーティマはオゴタイと
彼女こそがこの世界を
統べるにふさわしいと言い、
ボラクチンの心に入り込む
ことに成功します。
しかし喜びもつかの間、
戻ったらドレゲネの
姿が見えず。
当のドレゲネは
ボラクチンのもとに……。
続く第18幕では
金国遠征中のモンゴル軍の
うち、トルイ軍は徐々に
金国の都へ近づいていました。
当然、金国側も必死で
三倍以上の大軍に
包囲されるトルイ軍。
本隊のオゴタイ軍と
早く合流しないと
まずいと言われても
トルイは楽観的で、
不安そうな兵士たちに
トルイ「では運命を
天(テングリ)に
訊ねるのはどうだ?」
ジャダ石を使う術者を
兵の中から探して
共に儀式を行う。
→雪が降ってくる。
トルイは嵐が来る前提で
塹壕を掘れ、馬も人も
できるだけ着込んで
穴に隠れろと指示。
一方、金軍側は嵐に
そのまま打たれ続け……。
続きます。