昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

トマトスープ『天幕のジャードゥーガル』その7(3巻感想3)

間が開いたので解説:

主人公の奴隷の少女シタラは
学者でもある優しい女主人に
可愛がられ、その家の息子と
共に学問も学んでいたが

ある日、モンゴル軍の
侵略で全てを奪われてしまう。

学者の娘とカン違い
されたのを利用して
チンギス=ハンの四男・
トルイの后、

ソルコクタニに仕える
ことになります。

(以降はファーティマと
名乗る)

彼女に密偵を頼まれた
ファーティマは予想外の
出来事から

トルイの兄、三男オゴタイの
第六妃、ドレゲネと出会い
ます。

やがてチンギス=ハンが
亡くなり、オゴタイが
大カァンを継ぎます。

ファーティマはオゴタイの
第一妃、ボラクチンの
信頼も得て……。

こう書く順調なサクセス
ストーリーですが

ファーティマはモンゴルへの
憎しみと恨みを消すことが
できません。

それはドレゲネも同じで、
二人はモンゴルを傾ける
野望を抱く同志となります。

その頃、モンゴル帝国
オゴタイのもと金国へ
親征を開始する……。

第17幕は遠征中の
トルイから始まります。

最もハードな行路を
選んだトルイは

通行途中の南宋とまで
戦い、順調に勝ち進み
ます。

トルイ「兄上
きっと喜んで
くれるぞ」

夫の無事を祈る
ソルコクタニと
息子フレグとの会話が
見事なフラグ……。

彼女キリスト教
なんですね。
ネストリウス派

「私もトルイが戦いで
負けるなんて思わないわ

けれど……災いは戦場
以外にもあるかもしれない」

「力を持ちすぎると
恐れられ 恨まれるもの」

フレグ「母上も気をつけて」

「私を気にする人なんて
いないわよ」

→ファーティマと
ドレゲネの日常の
一幕へ視点が映る。

二人は相変わらず仲良し
ですが、このところ
ファーティマはよく

ラクチンのもとへ
呼ばれるように
なっていました。

奴隷上がりの異民族の
若い女から知識を教わる
ことをためらわない彼女に

ファーティマ
(私はこの人が
第一皇后になった
理由が分かる気がする)

(大カァンも
ラクチン様も
金国を倒した先のことを
考えてる

広い世界が
見えているんだわ)

あの人も同じ……と
ふとソルコクタニの
ことを思い出します。

続きます。