昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

井上まい『大丈夫倶楽部』その18(6巻感想1)

5巻ラストで主人公・
もねは飼い犬の散歩中に
指輪を見つけます。

6巻冒頭の92話は
指輪にまつわる
過去回想から。

「探偵の」芦川さんと
奥さんの、結婚指輪の
エピソードが描かれます。

仲睦まじい夫婦でしたが
奥さんは病気で急逝、

ふとしたアクシデントで
指輪もなくしてしまった
芦川さんは、遂に心が
折れてしまい……。

作中の謎の一つ、

・何故芦川探偵は、
自分の個人情報全てを

会ったばかりの謎の
生命体に譲って消えた
のか?

という事情が明らかに。

そんなことを知る由も
ないもねは

(日付入りなので
結婚指輪と推測して)

もね「なんてモノ
見つけたんだよ
じょも太~」

交番に届けた方が
いいのはわかってるけど、
手続きその他が面倒
くさいと悩む最中に

巡回中のおまわりさんと
ばったり会って→

芦川さん(現)
「け警察から電話ッ」

アキラ「分かったから
落ち着いて早く
出ちまえ」

(5巻91話と
ここで繋がる)

本当は探偵の芦川さんが
受け取るはずなのにと、
罪悪感を抱く「芦川さん」に

「あんたが来なかったら
芦川探偵は個人情報を
全て捨てていたはず」

「あんたがいることで
指輪が返ってきた」
(意訳)と宥めるアキラ。

しかし理屈はそうでも
内心はまだ納得いって
ないようで

もね「なんか
大丈夫じゃない感じ?」

芦川「なんだか 
もにゃっと感が
あるというか」

左手で描いた絵みたいに
なってる……。

詳細はボカして
説明すると

「拾えた」という
単語から、もねも
指輪の一件を
語り始めます。

交番の待ち時間で
色々考えたのは
(意訳)

「私にとっては
何も知らないただの
物でも

元の持ち主にとっては
大事なモノなのか?

そうでないのかも
わからない」

「でも届けた方が
持ち主に届く」

芦川さん
「つまり……それは
拾ってよかったって
……こと?」

もね「そ~」

もねの満面の笑顔で
浮上する「芦川さん」

もねは芦川さんの
拾いものについても

もね「そんなに気になる
なら その人に
返せたらいいですね」

後日、芦川さんは
指輪ケースを買って

「その日のためにも
大丈夫でいなきゃね」と
決意するのでした……。

続きます。