昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

松井優征『逃げ上手の若君』その26(11巻感想3)

鎌倉に戻った孫二郎は
直義(ただよし)に
敗戦の報告。

足利の重臣たちが何人も
戦死したのに、悲しむ
そぶりも見せない直義を
責める孫二郎。

孫二郎「渋川殿 岩松殿
石塔殿に続き
今度は今川殿まで」

シリアスなシーンなのに
イメージ映像が石塔さん
本人じゃなくて

二次嫁の鶴子ちゃんなのが
じわじわ来ます。

それはそれとして

直義は「悲しくない」と
言い切ります。

直義「なぜなら彼らが
死んだ分 お前が
育つからだ」

要約すると

孫二郎は才能は確かだが
まだ幼さがある。

負け戦の残酷さを知って
一皮剥けることで、鎌倉の
王になる器になると言います。

物陰から上杉さんが
(ほう……)って顔で
聞いてる……。

実際、直義が孫二郎の
幼さを許容してないと

負けて逃げ帰った挙句、
何故悲しまないなんて
抗議したら普通は
処される……。

孫二郎(皆が今の乱に
必死な時に このお方だけ
ずっと先まで考えている)

孫二郎は心打たれて
篤い忠誠を誓うのでした……。

だからシリアスなシーンと
ネタを同時に出すなと(褒め言葉)

モブ女性「あーん 岩様が
死んだーーーー!!」

元ネタのスト様推しの人
今どうしてるんだろう……。

いよいよ直義が陣頭指揮を
執ると聞いて、奮い立つ
足利軍。

鎌倉に立てこもって
戦うものと皆が
思ってましたが……。

直義「打って出るぞ
鎌倉の外で迎撃する」

全員「「えっ」」

ナレ(直義の欠点を
敢えて挙げれば
戦が弱い事である)

少し前のページで有能ぶりを
散々書いてからのこの
ギャップ。

引きが見事すぎる……。

時行軍までも「鎌倉に
籠るのが正解なのに」と
戦下手を強調しておいて

時行(何を考えているか
とても読めない男だった)

頼重(鎌倉から出てきた
事が……この男の優れた
戦略眼を示している)

一旦「そうではない」と
布石を打ってから

ただ一騎で時行に近づき
叱りつけることで、戦場の
空気を支配しようとします。

(実は時行軍が注目してる
隙に、背後を突くために
ひそかに軍を動かす目的も)

迫力に呑まれてる時行が
か弱いヒロインに
見える……。

続きはまた後日。