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昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

大西巷一『星天のオルド タルク帝国後宮秘史』その1(1巻感想1)

『星天のオルド タルク帝国
後宮秘史』(22~)は
架空の中東風の国、タルク
帝国のハレムを舞台にした
エロコメディ。

花街で色魔の名をはせる
主人公・アルは新たな皇帝に
選ばれてしまう。

彼を傀儡として利用しようと
する勢力は、次々に美女を
閨に送り込んでくるが

アルは持ち前の能力で
返り討ちにしていく……。
BLもあるよ!

前作の『乙女戦争』シリーズでは
希少な和みだったコミカルな
雰囲気が、今回は全面に出てます。

大真面目にバカをやる
タイプのギャグが好きな人にも
おススメです。

第一話冒頭では先代皇帝が
後宮で腹上死を遂げる
シーンと同時に

次々に皇帝が後宮内で
死亡しているという
不穏な設定で始まります。

その頃、主人公アル(この時は
クェンと名乗ってる)は

閨房術ならぬ閨道術で
娼婦や娼童を何度も
絶頂させては

数々の娼館を出入り
禁止になっていました。

仲のいい娼童ユエリーとの
会話で、アルは「眼鏡を
外すと気の流れが見える」
能力があると説明。

クェン「この眼と技を
上手に使えば相手が
気持ちよく《恍悦》
(オルギュズム)してくれる

それが何より
うれしいんだ」

ユエリー「客の方が
奉仕してどうするんです」

しかし別れ際、何気ない
言葉からユエリーが真相を
当ててしまい、兵士の一団が
踏み込んできます。

「帝都に移る」→皇帝
崩御と何か関係が……と
なるユエリーも勘が
良すぎるくらいですが

アルがいいところの
出だと知ってるから
こその発想です。

一緒に連れて行ってほしいと
訴えるも、後宮は男子禁制
だと言われると

ユエリー「だったら
ぼくは男を捨てます!」

自らを去勢してしまいます。

しかし宦官になる手術は
専門家が手掛けても危険なもの。

このままでは助からないと
聞いて、死を決意した
ユエリーは……。

ユエリーの健気さと
アルの優しさ、母との
回想シーンなどが含まれた
愛に溢れたシーンですが

アル(やった 出た
ユエリーの小便が出たあぁ!)

いいシーン……で
いいんだよな……?

以降、ユエリーは
重要なヒロイン枠と
なります。宦官だけど。

続きます。