昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

荒川弘『黄泉のツガイ』その3(3巻感想)

第三巻、本日発売です!!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

あらすじ:主人公ユルは
双子の妹アサと共に、昔話の
日本のような村で暮らしていた。

ところがある日、村は不思議な
化け物を操る集団に襲撃を
受ける。

ユルは村の男・デラの
協力で、村の守り神である
「ツガイ」を呼び出して戦うが

襲撃者の一人は自分こそが
本物のアサだと言い……。

個別に意思がある二体
一対の「ツガイ」使い
同士の能力バトルものです。

結界によって守られて
いた古風な村に、突然のヘリ
&現代人襲来のインパクトは
すごかった……。

現在はデラと共に村を下りて
アサを保護している(=村を
襲った連中の仲間でもある)
影森家を訪れているユル。

2巻ではその影森家が
ツガイ使いたちに襲われますが
ユル、アサ、ジンによって
撃退されます。

3巻冒頭では現在行方不明の
ユルの両親の回想と共に
アサから衝撃発言が。

アサ「私ね 一度死んでるの」

黄泉比良坂でアサは「解」の
力を手に入れ、蘇ったと説明。

手に入れたら天下も狙える
運命の双子という割には、

襲撃者たちが「死んでも構わない」
的な発言してたのはそういう
事情だったんですね。

(助けに来たガブちゃんに)

アサ「ここからは自分で
選んだ道だから──
自分で手を汚すよ」

捕らわれの悲劇の姫
ポジションなのに

大人しく助けを待たずに
自力で必死に抗う感じが
実に荒川ヒロイン……!!

ガブちゃんの「手を汚すのは
あたしらの仕事」という
闇の深そうな態度も気になります。

一方、デラさんは堂々と
ユルを迎えに敵の影森家へ。

ユル「……両方の言い分を
同時に聞いた方が齟齬が
無いよな……」

という発言で、デラさんも
屋敷に招かれます。

みんながユルみたいに
公平な判断が出来れば
世の悲劇はどれだけ防げた
ことか(遠い目)

ユル「俺は一度死ぬと
“封”の力を得るらしい」

「デラさん知ってたな?」

どストレートに詰問すると
まっとうな答えが(台詞は意訳)

デラ「一回死んでも大丈夫
なんて考えは危険だから」

そりゃ言わんよなぁ……。

続きます。