念のため解説:
感受性豊かな10才の女の子、
的場知世ちゃんとイケメン作家の
お父さんのほのぼの日常もの。
本作には「すこしふしぎ回」が
時々あって、本の中と現実世界が
リンクしたり、知世ちゃんが
動物と話したりします。
本筋とはあまり関係ない
扱いですが、ほっこり話も
多くて好きです。
今回はココハナ版8巻
「フェアリードア」の話を。
冒頭、知世ちゃんがよく通う
ドールハウスの店員さんが
「妖精のドア」という
小さなドアを制作中。
※部屋や庭に飾るインテリア。
知世「うちにあったような
気がする……」
一緒にいた叔母の
ゆりこちゃんは、見た
覚えがないと言います。
お父さんに訊くと
「お母さんが話して
くれたんじゃないのかな」
知世ちゃんのお母さんの
千草さんは病弱な人で、
知世ちゃんが幼い頃に
亡くなっていました。
回想シーンで幼い
知世ちゃんに、子供時代の
話をしてくれます。
熱を出して学校を
お休みしていた時、
窓辺から裏庭の木の
「妖精のドア」を
見ていたら
千草「とうとうある日……
ゆっくりドアが開いて
小さな女の子が出てきたの」
「その子はあたりを
見回して たくさん落ちてる
どんぐりを嬉しそうに
拾い集めてた」
その話を思い出した
知世ちゃんは、
スケッチブックに
お母さんが説明した通りの
小さなドアを描いて、
部屋の隅に置きます。
数コマ後、
憂い顔のパジャマの少女が
窓の外を眺めていると
庭の小さなドアが開いて
小さな知世ちゃんが
出てきます。
驚く少女の目の前で
嬉しそうにどんぐりを
拾う知世ちゃん。
転んだところを見られて
照れ笑いすると
つられて笑う少女。
「千草!寝てなきゃ
ダメでしょ!」
母親に言われてベッドに
戻る少女。
千草「またね」
現実に話が戻り、
部屋の隅にどんぐりの
小山を見つけて不思議そうな
顔のお父さん。
どんぐりがある=夢でも
空想でもない証拠です。
千草さんも不思議な力の
持ち主だったようで
先のことが分かっていた
ような台詞が時々あります。
無印時代よりココハナ版に
なってからの方が、出番が
増えた……。
続きはまたそのうちに。