昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

榛野なな恵『Paoa told me』その11(クリスマスの話)

大雑把なあらすじ:

想像力豊かでちょっと
ファザコンの女の子、
10才の的場知世ちゃんと

イケメンやもめ作家の
お父さんを中心にした
ハートフルな日常モノ。

35年も連載が続いてると
クリスマス回が何度も
ありますが、特に好きなのが

「~私の好きな惑星~」収録
「ローズキャンドル」

※コーラス版のコミックスは
巻数がなくてサブタイトル
のみ。

ヤングユー連載だった
無印からトータルすると
29巻です。

簡単に話を説明すると

知世ちゃんがパン屋さんで
買った期間限定の
菓子パンには

クリスマスらしく、
紙製の金の星がついて
いました。

ふと商店街の広場に
一本のモミの木を見つけて

なんだかさみしそうと
金の星をいくつか
くっつけます。

それをパン屋さんや
リスカフェの双子姉妹
などが見つけて更に飾り、

他の人たちも次々に
オーナメントを持ち寄って
ただのモミの木が立派な
クリスマスツリーに……。

なお突然のモミの木の
出現の理由は

近所の倒産した老舗
ホテルが取り壊される
ことになり、

ホテルの名物だった木が
伐採されるのを惜しんだ

誰ががこっそり移したの
かもと花屋の月子さんが
説明します。

1つ1つの善意が積み重なって
みんなを楽しませる大きく
キレイなものになるというと
実に児童文学っぽい。

その頃、知世ちゃんは
学校でクリスマス会の
出しものをクラスの皆と
先生含めて相談中。

先生の提案で「マッチ
売りの少女」をみんなで
朗読してみます。

ところが改めて読んで
みると悲しくなって
落ち込んでしまいます。

(結局まだ決まらず、
別作品で検討中らしい)

知世ちゃんを気分転換
させようと外に連れ出す
お父さん。

言い方が実に策士……。

見事なクリスマスツリーに
気付いた知世ちゃんは

知世「私はマッチ売りの
少女の夢のこっち側に
住んでるんだなぁ」

「もしマッチの炎の
むこう側にはだしで
凍えた女のコがいたら
腕を掴んで連れてきちゃう」

笑顔で前向きな発言をして
なんともほんわかしつつ

ラストの台詞に泣けてくる
そんなお話です。

それではメリークリスマス!