昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『吸血鬼すぐ死ぬ』その29(23巻感想)

第23巻、本日発売です!!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

277・278死は
ノースディンと
ちびドラルクの師弟話。

表紙もこの二人ですね。

ロナルドが「どうしてそんなに
あのおっさんを嫌うんだ」と
訊いたことから、ドラルク
回想に入ります。

舞台は19世紀ルーマニア
ラルクは当時15歳くらい。

ラルクがあまりにも
甘ったれなので

ノース「吸血鬼と人間の
緊張感は高まる一方だ」

御真祖様やドラウスでさえも
絶対に安全ではないと
危機感を煽りながら

「ドラルクに一人で
生き抜く術を覚えさせ
なくては」

と、ドラウス父さまから
ラルクを預かることを
承知させるノースディン、
策士……!!

ラルクの珍しい吸血
シーンや、吸血鬼能力の
特訓が描かれたり、

ラルクとノースディンの
絆を目にした退治人が
あえて見逃したりと

こう書くとすごく
シリアスな作品っぽいのに……!!

結局「ドラルクの長所を
活かして生き延びる確率を
上げる」方向で行くことに
なるのですが

現在、新横の吸血鬼たちも
「多少迷惑な時もあるが
基本は愛すべきバカども」と

人間たちから脅威ではないと
思わせることによって
共存が叶ってるわけだから

ノースディンは慧眼だったと
言えます。

ラストで(ドラルクがわざと
流してる)笑点やドリフのテーマの
大音量の中から漏れ聞こえる

ラルクとロナルド、ジョンの
会話をずっと聞いてるオチが
またいい……!

この回を踏まえて13巻の
ノース初登場の
(155・156死)

常世の町は氷笑卿と
ワルツを踊る」を改めて読むと

「嫌がらせをしてやろう」と
女の子たちを操ったり
退治人ギルドを占拠したのも

ラルクの新横浜での
立ち位置を見るためだと
わかってきます。

ノース「……ーーー本当に
強くなった」

の言葉に込められた
重みがすごいことに……。

巻末柱情報によると
ノースはスコーン以外の
料理はあまり得意でない
そうです。

スコーンは雑に作った方が
美味しいとよく言われるので
案外大雑把or不器用なのかも?

続きます。