ヤンが赴任したばかりの
収容所で命を狙われたのは
公金横領で私腹を肥やしていた
所長が、突然来た若き英雄に
(実は調査官では?)と
勝手に被害妄想に陥ったから。
故郷に帰りたがっている
帝国軍の捕虜を利用して
暴動を起こさせ、
どさくさに始末しようと
したのでした。
上司が悪役ということは
事件の最終的な処理は
第三者に委ねられるわけで
登場したのがムライさん。
パトリチェフさんと揃って
後のヤン艦隊には欠かせない
メンバーになります。
パトリチェフさんとヤンの
三次元チェスがいい勝負
なのはこの当時から(泣)
事件の後、ハイネセンに
戻ったヤンはアッテンボローに
迎えられてキャゼルヌ宅へ。
空港からキャゼルヌさんの
新居へ向かう車内での会話で
アッテンの過去語りシーンが
あるのはOVAのみで
原作ではキャゼルヌ宅を
出てからと、時系列が
ちょっと変更されてます。
どっちにせよ内容は
ほぼ同じで
・アッテンの愚痴に
面倒な教官として
ドーソンの名が出てくる。
(本編で後の統合作戦
本部長)
・ジャーナリスト志望だった
アッテンが士官学校に
入った事情。
亡き祖父の願いだからと
涙ながらに訴える父との
親子喧嘩のシーンは
作中最大の和みです。
意訳すると
父「お前が軍人にならないと
祖父、父、母の三人が
不幸になるが
お前が軍人になったら
不幸はお前一人ですむ。
めでたしめでたしじゃ
ないか」
高橋留美子作品の変な父親
キャラみたいな理屈だ……。
OVAでの井上和彦さんの
一人二役のコミカルな
親子ゲンカは必見です!
原作でも「表面かなり
喜劇的なもの」と書かれて
ます。
なおキャゼルヌさんは
結婚直前で、婚約者の
オルタンスさんとヤンは
初の顔合わせになります。
ヤン、キャゼルヌ、
アッテンが揃ったところで
ヤンがケーフェンヒラー大佐の
推理も交えて本編の答え合わせが
行われます。
(詳細はあえて言いません)
同盟好きな人には特に
観て&読んでほしい作品です。
初見の人は外伝2の
「ユリアンのイゼルローン日記」
からの方が入りやすいですよ。