『銀河英雄伝説外伝・
螺旋迷宮』(スパイラル・
ラビリンス)は
タイトル通り人気SF小説
『銀河英雄伝説』の
外伝4巻にあたります。
(小説は89年刊行、
外伝のOVA化は98年~なので
ヤンの声は郷田ほずみさん)
念のため大雑把に
『銀英伝』を解説すると、
人類が宇宙に
進出した遠い未来、
民主主義を掲げる
「自由惑星同盟」と
皇帝が統治する専制国家
「銀河帝国」は150年の
長きに渡り戦争を繰り返していた。
しかし二人の天才の出現に
より、歴史は大きく動き
はじめる……。
本作は「同盟」側の天才・
“不敗の名将”“魔術師”の
異名を持つヤン・ウェンリーの
若い頃を描きます。
ちなみに本作は全14話。
(外伝自体は全52話)
本編で小出しにされていた
様々なネタが肉付けされて
います。
1:ヤンの生い立ち、学生時代。
親友ジャン・ロベール・ラップや
ジェシカは勿論、
お父さんのヤン・タイロンや
ヤンが学生時代に負かした
学年主席のワイドボーンも登場。
ヤン以外で一番出番が
多いのは先輩のキャゼルヌさん。
何かと頼りになります。
2:ヤンが英雄扱いされる
ことになる「エル・ファシル」
脱出行。
少女時代のフレデリカとの
出会いも描かれます。
3:過去の英雄ブルース・
アッシュビーと同期の幕僚たち
通称「730年マフィア」の
物語。
命日が国の休日に指定されてる
ほどの重要人物の死因について
怪文書が連続で投稿され、
ヤンに真相を探るよう指令が。
ヤンが調査している文献と
いう体で、アッシュビーが
戦死する第二次ティアマト
会戦が描かれます。
それと並行してアッシュビーの
幕僚で唯一の生き残りの
ローザス老大将に話を聞きに
行きますが、彼はほどなく
不審死を遂げます。
4:調査は突然打ち切られ、
ヤンは辺境の惑星に飛ばされて
そこで命を狙われることに……。
後にヤン艦隊の重要な幕僚に
なるパトリチェフさん、
ムライさんが登場します。
艦隊戦に歴史ミステリー、
陰謀劇など盛り沢山な
お話です。
折角だから続きます。