昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(漫画)日丸屋秀和(コンテ構成)佐倉ケンイチ『総理倶楽部』その5(4巻感想続き)

大悟はわりと周辺含めて
ほんわかした性格なので

新キャラ・新田くんが
極論を言い出すことで
先輩総理への質問が捗ります。

新田「政府も政治家も
みんな仕事しないで
ふんぞりかえってるだけの
お飾り!」

→猛烈に忙しい伊藤さんの
姿を見る大悟。

お願いだから休ませて
あげて!と大悟が叫ぶ状態で
欧州へ渡航し、更に仕事を
増やす伊藤さん。

(1882年)

目的は国会開設を目前に
憲法や議会制度を学ぶこと。

ウィーン大のシュタイン先生が
当時の日本の状態(藩という
小さな国の集合体)を鑑み、

統一されたばかりのドイツに
似ているということで
ドイツをもとに日本の
政治形態の基礎が作られます。

この時、西園寺公望さんも
同行してたんですね。

(新聞記者になる夢を
高貴すぎる生まれのせいで
全力で断たれてしまい
ツン状態)

元農民で武家に養子に
入った伊藤さんと

公家の名門・西園寺家
当主の西園寺さんが

二人だけで小旅行に
出かけたことがきっかけで
仲良くなったというから
歴史は面白い。

豆知識:人材大好きな
伊藤さんは天才音楽家
リストを日本に呼ぼうとして
西園寺さんに止められた。

帰国後、伊藤さんは
外国でも有能な人材を
口説くだろうと

居残り組の皆が賭けを
していたと聞いて

伊藤「はは……バレてたか……」

口説いた人の弟子が
前向きに検討中らしいと
キラキラ笑顔で答えた時の

山縣さんの唖然とした
ギャグ顔がツボでした。

※本当に来日して
山縣さんと共に市制・
町村制など地方行政を
整備します。

モッセさんありがとう!

かくして次々に改革が
断行され、遂に内閣制度が
誕生。(1885年)

伊藤博文は初代総理に。
感無量……!

漫画で読む伝記や歴史モノは
今や数が多すぎて、選ぶのも
大変ですが、

こういう形でわかりやすく
ほんわか可愛い作品は

中高生向けの勉強にも
ありがたいのでは
ないでしょうか。

あとアホなことばかり
言って空まわってる
痛々しいオタクの
新田くんも

意外と素直で愛嬌の
あるキャラとして
描かれてるし、

なんだかんだみんな
対応が優しいのが素晴らしい。

続きも楽しみです!