昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

九井諒子『ダンジョン飯』その10(改めて初期おさらい)

祝・TVアニメ化!!

長期連載の場合、
アニメ化する初期部分と
現在の展開が全く違うのは
よくあること。

というわけで改めて
初期設定おさらいを。

そもそもどんな話かというと

「魔物を料理して食べる話」

迷宮探検や魔物退治の物語は
古今東西ありますが、

魔物の調理法や味は
考えたことなかった……!

第一話とかスライム
ですよ!?

内蔵あったんだ!?とか
干したら高級食材とか
その発想はなかった……!

勿論それだけでは出オチに
なってしまうので

「何故魔物を食うことに?」と
いう理由が必要になります。

大雑把に説明すると

迷宮探索中に妹の
ファリンが炎竜
レッドドラゴン)に
喰われたから。

この迷宮は特殊な造りで
中にいる間、人は魔法で
蘇ることができます。

しかし竜の腹の中で消化されたら
さすがに不可能なはず。

ファリンの必死の転移魔法で
助かった兄のライオスと
仲間たちは再び迷宮に潜り、

一刻も早く炎竜を見つけ
なくてはなりません。

本作が独特なのは
そこまで切羽詰まった
状況にも関わらず

食事と休息は大事

と、何度となく
力説していること。

「荷物や食料など装備を
揃えるにも金がかかる」と
現実的な面も描かれてるので

魔法があれば全て解決
とはいきません。

また、ライオスが
魔物にとても興味が
あって(婉曲表現)

「そのうち味も知りたくなった」

と、突き抜けたマニア
っぷりを明かしたり、

調理担当として、迷宮で
魔物食を研究するドワーフ
センシが同行することに。

元からいる仲間の
ハーフフットのチルチャックと
エルフのマルシルは二人への
ツッコミ役になります。

マルシルも時にボケ役に
まわるものの、二人の突き抜け
具合はレベルが違う……。

どこかとぼけた魔物食&
冒険の旅ですが

一見、本筋と関係ない
エピソードやキャラの
ちょっとした呟き、

魔物退治の際に他の
パーティを救ったことが
後に重要な伏線になったりと

しっかりと組み立てられてる
構造なのも素晴らしい。

(ファンブックの設定の細かさすごい……)

TVアニメ化でもっと多くの
人に知ってほしい名作です。

続きはまたそのうちに。