昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『宇宙刑事ギャバン』その2(21話・曽我さんゲスト回)

特撮の悪の女王でお馴染み、
故・曽我町子さんがゲスト
怪人を演じるレアな回。

少し前に東映特撮Youtube
オフィシャルで配信してました。

タイミングを外しましたが
語ります。

サブタイトルは
「踊ってチクリ大ピンチ!
ハニー作戦よ」
(CV:正宗一成)

もうこの時点で面白い。

冒頭、意味ありげにバーンと
大きく映る「ハニー
治療センター」の看板。

施設内では沢山のケガ人と
共に、

レオタードで踊るちりちり
パーマ(死語)のオバさんが
曽我さん演じるハニー萬田。

お供の若い女性二人を
従えています。

「踊ればどんな病気も
治しちまうよ!
ダーンシーング!」

その言葉通り、松葉杖や
骨折、ぎっくり腰の人も
即座に元気に。

彼女に助けられた人々は
当然お礼をするわけですが
寄付金が多額すぎて、
夫婦ゲンカになる人も。

ギャバンこと一乗寺烈は
夫婦ゲンカの仲裁から
この件を知り、調査開始。

まず記者に変装して
忍び込みますが失敗。

プールに突き落として
門前払いを喰らわせる
オチの前ふりとはいえ

水着姿で大葉健二さんに
キスを迫る曽我町子さんと
書くと強烈すぎる……。

ハニー萬田の正体は
ゲスト怪人ミツバチダブラー。

ギャバンが嗅ぎ回っていると
ラスボス、ドン・ホラーに
呼ばれたハニーさんは

(視聴者のためにも)
狙いを宣言。

「日本の医療費11兆
9800億円の半分、
6兆円を吸い上げる」

(80年当時)

「病気が治ると患者に
麻薬を与えてマインド
コントロールし、
多額の礼金を貰う」

という生々しい詐欺行為を
子供向けにアレンジすると
こうなる、という話。

「ハチの一刺し」の台詞も
当時のロッキード事件絡みの
流行語です。

この回では烈の作戦は
何度も失敗し、ハニーさんは
手ごわい敵として描かれます。

捕えたミミーの若さと美しさに
腹を立て、つねっていたぶったりと

「恐ろしいけど人間くさくて
チャーミング」な曽我さんの
演技を堪能できる回です。

続きはまたそのうちに。

※なお現在の日本の医療費は
44兆3895億円。
40年で4倍に……!