昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

獣木野生『PALM』シリーズその13(「愛でなく」)

恋愛フラグに隠れて
進行する重要な伏線の
二つ目は

ジェームスは有名人と
いう設定は前から
ありましたが

「一般の人にどれだけ
知名度と影響力があるのか」が
はっきりと描かれます。

(これを読者が認識して
おかないと、後の章が
成り立たない)

ジェームスの本名は
マイケル・V・ネガット。

・マフィアのボスの養子
(血縁的には甥)の天才少年。

・子供の頃誘拐され、
殺されたと報道されていた。

60~70年代、子供の
身代金誘拐事件は日本でも
何度も起きています。

死亡していた場合は
悲劇の事件として、
連日報道されるのが常。

ところが数年後、生きていた
ことだけ明かされたものの、
詳細は謎のままでした。

「マイケル・ネガット?
まだ子供のはずだ」

ジェームス・ブライアンでは
ピンとこなかったフォアウッドも
旧名には即反応しています。

今でいう炎上芸人、
フォアウッド相手に

ジェームスが反論した姿が
TVカメラに映ったため

大半の人が無関心だった
「環境問題の会議」が
突然、注目の的に……。

連日マスコミがカーターの
自宅兼事務所に押しかける
騒ぎになります。

派手好きなフロイドが
対抗意識を燃やしてヘリで
やって来るのが可愛い。

しかしこの騒動以前、
車の爆破事件の時点で
ジェームスに目をつけた
記者もいました。

いち早くインタビューの権利を
勝ち取った記者・キングハムは

本章でマスコミ対策の
アドバイスをするだけでなく
後の章で重要な活躍をします。

しかし注目する人が
増えるほど、厄介事も
近づいてくるもの。

TVでタレントが悪意混じりに
言いたい放題し、それを見た
カーターがキレるシーンで

「笑っていいとも」風の
番組が混じってるのが
今や懐かしい……。

それでも悪口だけなら
実害はありませんが

遂にテロリストたちが
襲ってきます。

テロリストは男には
警戒していましたが……。

フロイド「なんだってこんなに
どいつも強いんだ?」

ジェームス「男など
この世に要らんな」

オクヨルン、アンジェラ
ジョゼのお陰で撃退できそう
でしたが、シドが人質にされ……。

続きはまた後日。