昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

獣木野生『PALM』シリーズその10(「愛でなく」)

念のため解説:

80年代初頭のロサンゼルスを
舞台に、探偵のカーターと

助手のジェームズとアンディを
主人公にした、時にコミカル、
時に不思議な物語です。

今のところシリーズ最長に
して、最も明るい雰囲気のお話。

この後はひたすら……(震え声)

長いのは後の章の伏線や
重要人物が登場するから
でもあります。

本章の大雑把なあらすじ:

環境会議に参加したら
テロリストやオカルトと
戦う羽目になりつつも
同時進行するラブコメ

※本当です。

恋愛フラグが元から
あった人も、今回初めて
フラグ立った人も
まとめて恋愛モードに。

今回のメインカップルは

・カーター&ジャネット

この二人は長い付き合い。

過去に愛する人を次々失った
カーターは臆病になっていて
プロポーズできずにいました。

・ジェース&キャロル先生

アンディとアンジェラの担任と
して前から登場していましたが、
まさか恋愛フラグが立つとは……。
(成立するとは言ってない)

「地味な女教師がメガネ
取ったら美人」

「誰もが知ってる有名な
イケメンと突然の恋愛フラグ」

というのが80年代前半の
ブコメっぽくていいですね。

・アンディ&アフリカ娘オクヨルン

アンディがアフリカにいた頃に
出会い、彼に片思いしてましたが

アンディは実父が亡くなった
ため親戚(カーター)の
いるアメリカへ。

環境会議に通訳兼ボディガードと
して派遣され、アンディと再会
できた喜びもつかの間

アンディに散々翻弄される
ことになるのでした。

冒頭、大学構内の張り紙を見ながら
教授が行方不明だの亡命だの
彼女たちが話してるのは

当時のルワンダ内戦(開戦前)を
示唆してるんでしょうね……。

・フロイド&ビアトリス

カーターの元愛人で恋多き
女だったビアトリス。

最近は夫と平穏に暮らして
いたところ、フロイドが
迫ってくる……。

個人的にこの章は恋愛話に
ウキウキしてるアンジェラが
すごく可愛いのです。

普段は辛辣なツッコミ役
である彼女の、女の子
らしい一面が描かれた後に

ある事情で泣くシーンが
あまりに悲しい……。

折角だから続きます。