昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

水凪トリ『しあわせは食べて寝て待て』その2

心に余裕ができると、色んな
ことができるようになるもので

2巻冒頭では社員旅行で
温泉にも行けるように。

忘年会の代わりということで
旅行を通じて、さとこの会社の
人たちが普段より詳しく描かれます。

社長の唐(から)さん、
いい人だな……。

そして社員みんな仲良しで
ほのぼのした職場です。

そんな折、さとこの前いた
会社の同僚の一人が亡くなったと
連絡があり、

久しぶりに会社の人と
会うことになります。

元同僚は亡くなった人が
突然死だったという
報告と共に

さとこが後輩からのモラハラ
辞めていたのが最近分かったので
職場に戻らないかと言います。

(どうして言わなかった?と
尋ねられて)

さとこ「あの時は……
怒るというか……
戦う気力がなくて」

わかる……!!

気力がない時は理不尽な扱いでも
黙って受け入れるしかできない……!!

元同僚「謝りたいっていってたよ」

吊し上げたら、って
説明つきだったので

色々バレて立場が危うく
なったから、反省したふり
してるだけだろ!?

こっちもぞわっとしたので
さとこが断ってくれて
本当に良かった……!

さとこが許さなかったのは
彼女に「拒絶する力」が
生れていたからで

それにはある程度、気力体力が
必要なんですよね。

本作にはさとこの他にも
色々抱えてるキャラが
登場します。

同じ団地に住む引きこもり
青年・八つ頭くん。

司とはニート友達で
さとこの頼みで二人して
力仕事をしてもらいます。

さとこ「わたしの感謝の
気持ちが 八つ頭さんの
自信につながる
いいな こういうの」

優しい性格で、メガネ外すと
美形なのにどんよりオーラが
出ている……。

何があったのか気になる
ところです。

ふとしたきっかけで
知り合った同じ団地の
女子高生・弓ちゃんは

(下の子が小さい事情から)
家族の中でも、
学校でも雑に扱われがち。

そのため口癖が
「どうでもいいし」に
なっていましたが

さとこがそれを優しく
諭すのが素敵なシーンです。

さとこの変化が、別の誰かに
いい影響を与えていく……。

そんなほっこりするお話です。

続きはまたそのうちに。