『世界史の問題児たち』は
世界史マンガWEBサイト
「歴史系倉庫」にUPされた
4コマ漫画作品。
それぞれ短編で、歴史上の
出来事をその時代の
「問題児」中心に分かりやすく
ギャグ風に描きます。
(書籍化は16年)
歴史に興味なくてもそこそこ
メジャーな人物・出来事多め
なので面白いと思います。
全6編+女性キャラ座談会の
おまけマンガを描き下ろし。
第一章:アケメネス朝
ペルシャ編
メディア王国の属国時代から
巨大国家になる経緯が
キュロス2世を中心に
描かれます。
この章での「クズ」は
キュロス2世祖父、メディア王
アステュアゲス。
部下にその家族の肉を
喰わせて忠誠心を試すって
古代中国でもありますね……。
息子を喰わされた将軍ハルパゴスは
当然裏切って国を滅ぼします。
個人的にリディア王との戦闘で
逃げたリディア側を追う時の
やり取りが好きです。
(冬の遠征は補給が難しいから)
リディア王「追ってきた!?
食糧はどうやって!?」
「ハルパゴス家のおいしい肉!!」
「え!?! 」
ブラックジョークにも
程がある……。
この時降伏したリディア王
クロイソスはいいツッコミ役でした。
面白いだけでなく独自の
見解も素晴らしく、
知ってたことでも
「ああ!そういう事情だったのか!」と
膝を打つことも多いです。
第四章:イサベル女王編
スペイン建国から大航海時代の
エピソード。
(新大陸をスペイン・
ポルトガルで二分する)
「トルデシャリス条約は
フランスを締め出すため」
レコンキスタの理由として
コンスタンティノープル陥落
させたオスマン帝国ムカつくけど
強いから
ロドリーゴ枢機卿
「東方の恨みを
西方(グラナダ陥落)で
晴らしたいんですよ!!」
イサベル女王
(八つ当たり!)
この時代のクズはフェルナンド王に
ロドリーゴ枢機卿にコロンブスに
美王フィリップに……。
興味がある方はwebサイトを
チェックしてみてください。
フェルナンド王が(浮気はしても)
イサベル女王のこと大好き
なのが微笑ましい……。
クズ呼ばわりしてますが
ちゃんと愛がある描き方ですよ。