昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

迷子『プリンタニア・ニッポン』その1

『プリンタニア・ニッポン』
(19~)は生体プリンターの
エラーで出力された謎の生物
「プリンタニア」と、

主人公の佐藤との交流を描いた
ちょっと不思議なほのぼのSFです。

この作品の見所は3つ。

1:プリンタニア
「すあま」の可愛さ。

もっちりすべすべで意外と
動けてちょっと健気。

喋りませんが、動きや表情で
意思の疎通はできます。

他にも沢山のプリンタニアが
いて、大きさ、色、個性も
様々です。

エサも個体によって違い、
すあまはザラメや砕いた
氷砂糖を食べます。

毛のある個体もいて、
一匹欲しくなりますね。

2:飼い主佐藤の交流関係。

佐藤はのんびりした性格なので
明るくアクティブな友人の
塩野が訪ねて来ることで、
何かしら愉快な事件が起きます。

すあまが飛んで移動できるよう
小型ホバーボードを持ってきて
くれますが、

発信機を付ける前に、既に
視界から消えているのは
お約束。

穴に埋まって反省する姿を
SNSに晒すのが流行るって
どんな世界……?

触感を共有するサイトがあり、
すあまの触感がバズったり
します。

他にも悩みの尽きない
瀬田さんや

もふもふプリンタニア
「もなか」の飼い主の
不器用な向井さんなどとの

さり気なく優しい関係性が
描かれます。

3:至れり尽くせりのようで
ちょっと不気味な世界。

「生活改善コンサルト」が
睡眠時間や栄養の摂り方まで
指導してくれる社会は

一見、便利なようですが、
裏を返せば徹底した
管理社会でもあります。

そもそも皆のフルネームが
「佐藤46」
「向井62」って何だ!?

友人になるには「申請」する
必要があったり、

すあまの体調が悪いと
医者に見せた時に佐藤が
受けた「飼育環境調査」は
ほとんど尋問でした。

「評議会はあなたのそばに」と
いう定型の文句も怖い……。

まるで「人類が一度滅びかけ、
ロボットたちが残った人間を
管理して守っている世界」
のようなんですよね……。

考察のし甲斐のある作品
ですが、プリンタニアの
可愛さやほのぼのしたやり取り
だけでも楽しめます。

続きはまたそのうちに。