昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

ゆうきまさみ『白暮のクロニクル』その6

7巻は「映画俳優毒殺事件」

須本美和の記事をネタに
したかのようなタイミングで
「羊殺し」をテーマにした
映画が発表されます。

主人公はオキナガの殺人鬼で
オキナガ=悪と宣伝されては
困ると、

魁とあかりは詳細を調べるため
エキストラとして撮影現場に潜入。

つまみ出されそうになるも、
監督から「主演が演技に悩んでる
のでちょっと会ってほしい」
(意訳)と

台本と引き換えに、主演俳優・
数馬涼と話をすることに。

しかし売れっ子なのにすごく
いい人だった涼くんは
魁とあかりの目の前で……。

同じ毒物を食べて苦しんだのに
「どうせ生き返るんだから」と魁に
疑惑の目が向けられた挙句、

既に犯人確定のように
メディアに書きたてられます。

魁が拘留中のため、
今回の探偵役はあかり。

(涼くんの死をきっかけに
後にあかりは一度断念した道に
再挑戦することになります)

更に映画の主演女優・
鈴木なえが実はオキナガ
だったことが判明。

魁をオキナガにした
「血分けの親」竹之内さん
までが不審な動きをしたりと

多数のミスリードを経て
あかりは真相に辿り着きます。

※オキナガは生まれつきと、
瀕死の状態でオキナガから
血を貰って適合し、オキナガに
なるのと2種類いる。魁は後者。

この事件も犯人も「羊殺し」
とは完全に別件。

しかし鈴木なえがオキナガに
なった原因が「羊殺し」と
関係があったりと

一見無関係な事件からじわりと
本丸が近づいてきます。

また7巻では眠ったままだった
章太が目を覚ましますが、
記憶が混濁中。

自分は10才のはずなのに
見た目が20歳くらいに
なっていて、

最新の記憶は横浜空襲のはずが
そこから60年以上経ってて
時代は21世紀……。

この状況で目撃した殺人犯、
思い出せと言われてもな……。

犯人が遺した意味ありげな台詞も
あって「羊殺し」はますます
混迷を深めていきます。

そして6・7巻とも犯人は
オキナガではなかったのに
メディアでは全ての元凶は
オキナガのように書かれ、

彼らに対する世間の目は
次第に厳しくなっていき……。

続きはまたそのうちに。